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IELTSのWriting勉強で思ったこと

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鉛筆

IELTSで一番対策が難しいと言われているのがWritingのtask2である「Essay」です。
与えられた議題について250字程度で論じるのですがただ闇雲に書けばいいというわけではなく、大学の教授に提出する体として「Academic Essay」の様式で論理的に記述する能力が求められます。
勉強を進める上で感じたことなどを書いてみます。

初めてのIELTSでの失敗を踏まえて

初めてIELTSを受験すると決めた際はIELTSのWritingサンプル解答などを見て「なるほど、こんな風に書くのね」と漠然と捉えていましたが独学の勉強方法がいまいちよく分からなかったのでtask2は特に何の対策もしていませんでした。

ただ、その時は「task1に30分もかけた」「task2を途中までしか書き写せなかった」という散々な有り様で結果的にWritingスコアも5.5しか取れず規定スコアを満たせなかったので、2回目に受ける時にはもっと有効な対策を取ろうと決意しました。

とは言え日本で生まれ育った私にとってはそもそも「Essay」が何なのかも分からないので途方に暮れていたところ出会ったのが「coursera」のある講座です。

Academic Writing講座

私は以前からcourseraで気になる講座を受講していました(時間が無くてどれも途中で一時停止しているのですが…)。

IELTSのWriting対策に悩んでいた時にcorseraからいつものようにオススメ講座案内メールが届き、その中で紹介されていたのがUniversity of California, Irvineが開講している「Academic English: Writing Specialization」です。

IELTSのWritingは大学の課題の形式と聞いていたので「Academic」という講座名に飛びつきました。
この講座は以下の5コースから構成されています。

  • Grammar and Punctuation
  • Getting Started with Essay Writing
  • Advanced Writing
  • Introduction to Research for Essay Writing
  • Project: Writing a Research Paper

最初は「Grammar and Punctuation」から開始しましたが文法事項のおさらいだったので受験英語で文法を学んだ自分には不要だと考え、早々に2番目の「Getting Started with Essay Writing」に切り替えました。

この2番目のコースはIELTSのWriting勉強の導入には最適でした。
IELTSと大学での講義のためのWriting技法を学びたい私にとっては2番目と3番目のコースだけで十分かもしれません。

Academic Essayに求められるもの

私はIELTS対策のプロでも何でもないのですが、コースを受講したりIELTS関連で色々調べたりして少なくとも以下の3つが重要なのかなと感じました。

1.論理性と客観的事実に基づく説得力

Essayは相手の興味を引く導入(もしくは問題提起)に始まり、自分の主張を展開していきます

その時に主張の理由は2~3つは必要で、自分がそう思う理由についても具体例を挙げて説明し説得力をつけることが求められているようです。「察する」が発達しすぎた日本人同士の会話だと省かれることが多い要素だと思いました。

また、主観による理由は説得力に欠けるので、論文の結果や数値データの引用という客観的事実を説得材料にするとEssay自体の価値が高まることも理解しました。

例えば、昨年比の売上について述べる時に「かなり上がった」よりも「20%増加した」の方が相手が事実を把握しやすいかと思います。Academic Essayの提出先は理論武装強者の大学教授なので、後者の書き方をしないと納得してもらえないことは想像に容易いです。

英語のニュースを読んでいると数値によるデータ提示をよく目にします。以前、同じニュースを英語版と日本語版で読んだ時に英語版では「90%」と数値が示されていたのに対し、邦訳版では「ほとんど」という語句に言い換えられていたのを目にしたことがあります。
日本語社会では「曖昧さ」が歓迎されることが多いので、数字による説得はあまり一般的ではないのかもしれません。そのため、日本の普段の生活で他者への説得力を培うのは簡単ではない気がします。

2.反対意見を見越した論理展開

いくら主張を複数挙げられても、それが穴だらけでは意味がありません。そのため、「自分がこのように主張したらきっとこういう反論が来る」という意識も常に念頭に置く必要があり、論理展開をしていく際はその穴もできる限り自分で埋めていくことが必要だと感じました。

その説得を補強してくれるのが上に挙げた客観的事実です。IELTSで出題される分野は教育や社会保障、環境問題など多岐にわたるので、適切な客観的事実を展開することは難しいことかもしれません。ただ、例え知らない分野のことでも250字以上は自分の意見を述べなければいけないので、普段から物事を「なぜそうなったか」「その結果どうなり得るのか」などを掘り下げて考える癖が大事なのかなと思いました。

3.高度な語彙や表現

「言わずもがなやん」と思われそうなことなのですが、英語圏の大学生レベルの文章を書くというのは結構難しいと思いました。というのも、日本で受験英語を勉強した程度では圧倒的に英語の言葉(本や新聞、教科書以外にもニュース番組やドラマ、映画経由の表現も含む)のインプットが不足しているからです。

自分の意見を発するには語彙が必要で、その語彙が豊かであればあるほど文章に深みが生まれ、読む側を納得させられます。Writing のスコア8.0や9.0レベルの模範解答では「こんな表現見たことがない」というような高度な語彙や洗練された表現が組み込まれていました。同じ日本語でも、小学生が書いたような文章と、古典や慣用表現を織り交ぜた文章とでは圧倒的に後者の方が評価されるのと同じことだと思います。

ただ、ネイティブの学生ですら何も対策しなければIELTSで6.0~7.0程度しかとれないそうなので今の私が目指すべきはまずはそのレベルだということも理解しています。そのため、まずは英語圏の文章表現様式を身につけることが大切だと思いました。

終わりに

何事も訓練ですね。Writingは書く練習だけでなく、なるべく多くの英語文献に触れることも大事なのかも。また、論理的に書く練習を積めば、普段の会話のレベルも変わるかもしれません。

道のりは長いです。