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Netflixのアメリカ番組「ワッフルとモチ」感想

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Netflixの「ワッフルとモチ」

めちゃめちゃかわいい英語知育番組です。子供向けですが、あまりにもキャラがかわいいので夢中になって観ました。本当にかわいい…最近で1番の癒し。

メインビジュアル画像引用元:‘Waffles + Mochi’ Cook Up Fun with Michelle Obama, Jennifer Garner, and Other Celebs

Netflixのアメリカ番組「Waffles+Mochi」とは

バラク・オバマとミシェル・オバマ夫妻が2018年に設立した制作会社「Higher Ground Productions」による子供向け番組です。「観ていて楽しいだけでなく教育にもなり、みんなを元気づけたい」という理念の下、Netflixと提携して制作した番組の一つだそうです。
→他の制作予定作品についての詳細は「Higher Ground Productions Announces New Slate of Netflix Projects」へ

この番組のテーマは「健康な食育」で、トマトやジャガイモ、米や水といった食材について毎回学べるようになっており、Rotten Tomatoesでは批評家からは95%、一般ユーザーからは80%という驚異の高評価を受けています。

「Waffles+Mochi」(邦題:ワッフルとモチ)
リリース:2021年3月16日
制作国:アメリカ
制作会社: Higher Ground Productions
配信会社:Netflix
言語:英語
エピソード:全10話

Netflixのアメリカ番組「Waffles+Mochi」あらすじ

冷凍食品の国で一緒に暮らしているワッフルとモチはシェフになることを夢見ている。ある日、偶然にも街のスーパーマーケットに辿り着き、優しいオバマ夫人や他の人々と一緒にそこで働くことに。
2人はシェフになるために毎回1つの料理素材について勉強していく。

Netflixのアメリカ番組「Waffles+Mochi」公式予告

かわいい…愛おしい…

Netflixのアメリカ番組「Waffles+Mochi(ワッフルとモチ)」の感想

いやはや…こんなにかわいい知育番組をこの世に爆誕させてくれるなんてNetflix最高やなホンマに…
とにかくかわいくてかわいくてこの上ないこと筆舌に尽くしがたし。

主人公は”ワッフル”と”モチ”です。
ワッフルはイエティの母とワッフルの父との間に生まれた女の子で、モチはイチゴ雪見大福の男の子です。二人は氷やアイスしかない冷凍食品の国で生まれ育ちました(子供の頃はこういうぶっ飛んだ設定に対しても何とも思わなかったので、最初この設定に戸惑った私は「ああ、私も大人になったんやな」と思った)。

ここで「モチ」について。
日本人からしたらモチは「餅」なのでお汁粉とか鏡餅のイメージが強いものの、アメリカでは雪見大福アイスが「Mochi」として売られているので「Mochi=アイス」というイメージらしいです。以前メッセージをやり取りしていたアメリカ在住の彼も「アイス買ったよ」と”my mochi”のパッケージ写真を送ってきたことがあります。

“my mochi”というアイスシリーズ。
本当は”my/mo mochi”という名前だったのにみんなが”my mochi”と勘違いするからそれに変更したらしい
画像引用元:My/Mochi Listens to Consumers for Name Change

個人的にはこうやって英語圏で日本の本来の言葉の意味が変えられていくのはちょっと残念なのですが、異文化を英語化するためには仕方ないのかもしれません。
”Sumo wrestler”とか”Fuji Yama”とか変な英語もどんどん作られてるし。

ただ、私は作中でモチのかわいさにハートが射抜かれまくっていたので、ずっと観ていると「モチ」がただの固有名詞にすら思えてきました。
モチは人間の言葉を喋れないのでピングーみたいに独自の言葉を話します。1頭身の小さい物体が一生懸命何かを伝えようとしている姿はかわいすぎる。
イギリスのぬいぐるみメーカー「jELLY CAT」を思い出しました。

jELLY CATのアボカドちゃん
画像引用元:日本正規輸入店公式サイト

どこでも行ける”マジックカート”が離陸する時に英語のセリフでは「Three, Two, Yum」とカウントしているのですが(”One”の音と掛けてるのかも)日本語では「さん、ど~、いっち(サンドイッチ)」と訳されており、「うまいなあ」と思いました。

ワッフルとモチ
2人は毎回この乗り物”マジックカート”で世界中を駆け巡る
画像引用元:‘Waffles + Mochi’: How KCRW DJ Dan Wilcox handpicked vintage songs for Netflix’s new kids show

この作品の良いところは子供向けに世界の食材を紹介していることだけでなく、多様性も伝えていることだと思います。

例えば「トマト」を紹介するエピソードでは、ワッフルとモチの2人は耳の不自由なスタッフが働くピザ屋を訪れていました。
そこではスタッフ達は手話で意思疎通をしており、2人は「この人達は手を使って話すこともできるし美味しいピザも作ることができてすごい」という風に感激するんです。障害者を憐れむべき存在ではなく「特別な人達」と考えるのはアメリカ社会の美点だと感じます。敬遠されがちな障害児の孤児を養子として積極的に受け入れてくれるのもアメリカだと聞いたことがあります。

また、「ハーブとスパイス」のエピソードでは難民が働くレストランにも行きます。
そこで難民のことを「安全のために自分の国を離れた人たち」と子供でも分かるような言葉でちゃんと説明するんです。

「米」のエピソードでは奴隷制の話も混ぜていました。
かつての祖先がアフリカ出身の男性が「僕の祖先はタダで無理やり働かされていたんだ」という風に説明します。アメリカで生きる子供にとってはアフリカ系の人々との生活が当たり前なので、彼らの負の歴史を知ることも大事だと思います。

また、イタリアレストランのオーナーの息子は知的障害があるのですが、レストランのパスタ製作所で彼の息子が働いている様子も映されます。
その時、知的障害者を「特別な支援が必要な人」と呼んでいたのが印象的でした。彼らの目線に立っていると感じたんです。

最後に、「水」を紹介する最終話では貧しい人々のために大規模な食料供給ボランティアとして働くシェフも登場します。シェフが快活なので決して押しつけがましくなく、「誰かを思いやるのは素敵なことなんだ」と感じるような演出でした。

子供向け番組なので登場する大人たちはみんな明るく朗らかでエネルギッシュです。
専門的なことも重い社会問題も噛み砕いて説明してくれます。通常の大人向け作品ならあまりの気まずさに言葉を濁すような類のことでも、子供達が今後社会で生きていく上では「大切なこと」なのでごまかさずに正しく伝えようとしている制作陣の姿勢がよく伝わってきます。

そして忘れてはいけないのが第1話から登場するミシェル・オバマ夫人。彼女が本当に素晴らしいんですよ。
あんな偉大な女性を子供向け番組に起用するアメリカのNetflixはすごいですね。彼女のような存在は子供達(特に、アフリカ系の少年少女)にとてつもなく良い影響を与えると思います。

ワッフルとモチ
スーパーマーケットの屋上庭園でよく話すみんな
画像引用元:Review: Netflix’s ‘Waffles + Mochi’ proves that Michelle Obama is a kids’ TV natural

私は以前Netflixでミシェル・オバマのドキュメンタリー「Becoming」を観て以降、彼女の聡明さや周りの人々を明るくする朗らかさや優しさを尊敬していました。
そのため、この作品に彼女が登場した時は心から嬉しかったです。

Netflixのドキュメンタリー「Becoming」公式予告

ワッフルとモチは1つの食材についての知識を深めた後「よく頑張ったね」と彼女からバッチを貰うのですが、その時の彼女の言葉が「家族には色々な形があるの」「見た目で判断するのではなくて、中身を見ることが大切なの」という風に毎回深いんです。
ミシェル・オバマが言うからこそ説得力があります。

あの作品の中ではミシェル・オバマは「Mrs. O」としてみんなに慕われています。
ちょっと笑えたのが、彼女が自分の家系図作成中、隣のバラク・オバマの写真を見て「この人誰?」と聞かれた時に「私の夫よ」と普通に答えたことかな。その人、かつてのアメリカ大統領!

世界中の調理方法を紹介する方法もナイス。
ただ、訪問場所がアメリカ、ペルー、日本、イタリアという国に偏ってた印象は否めないかも。なぜあんなにも日本がピックアップされてたのかは謎…

移民としてアメリカに暮らす子供にとっては自分のルーツがNetflixで紹介されることは自分のアイデンティティの補強や自信にも繋がると思うので、アメリカ社会に移民として多い国の南アジアや東南アジア、アフリカや中東をもっと紹介してあげた方がよかったんじゃないかな、とも思います。

日本を出て5ヶ月しか経っていない私ですが、作品内で「日本」として映される場所をこうして外から観てみると、文字やら電子看板やらでかなりゴチャゴチャしている日本の街並みはが外国人からしたらある意味「Exciting」に感じるのも分かる気がします。日本人が東南アジア諸国の街の熱気に歓喜するような感じに近いかもしれません。視覚的にも聴覚的にも異様に情報過多なんですよね。
私がブルガリア、セルビア、アルメニアという、あまり経済的に発展していない国に滞在してきたせいかもしれないけど。

私は日本のあの情報過多社会に疲弊していたので外出時は常にイヤホンを着けて音を遮断し、視界に入れるものもなるべく少なくしようとしていたのですが、観光客として数日間訪れるだけの外国人からしたら「なんだこのCrazyな街は!」とヒャッハー気分になれるんだろうな、と思います。
それくらい、こっちの社会の街並みは音や広告の情報が少ない。

終わりに

この作品を観ようと思ったのはセルビアで受けたIELTSがきっかけでした。
Speakingスコア5.0という結果を叩きつけられた後、私は自分の英会話における自信を完全に喪失してしまったんです。そのため、「こんな私は幼児向け英語番組でも観て英会話を勉強し直した方がいいんかもしれん…」と連日沈んでいました。

セルビアで受けたIELTSの記事

その時に偶然知ったのがこの「Waffles+Mochi」でした。1話25分程度と短いのに基本的な英会話が織り交ぜられているだけでなく、何よりモチがかわいすぎるので繰り返し観ても良さそうだなと思ったんです。
そして実際、良い番組でした。

暇さえあればNetflixを物色してMy listに色々追加してきた私ですが、まさか「キッズ」ジャンルも加えることになるとは思ってもみなかった。
癒しが欲しい時はこの番組を観る~

jELLY CATのかわいい子達

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