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Netflixの台湾ドラマ「恋するマフィア娘」感想

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恋するマフィア娘KV

予告が面白そうだったので見てみたら終始軽快なノリで結構楽しめました。現時点では6話までしか配信されていないのですが、明らかに続く終わり方だったので今後の配信待ちかな?

メインビジュアル画像引用元「Triad Princess | 極道千金 | Chinese Drama | Review | Episode Guide

「恋するマフィア娘(Triad Princess)」とは

「罪夢者(英題:Nowhere Man)」に続いてNetflixが制作した2作目の中国語作品で、台湾ギャングの娘として育った主人公の恋物語が描かれた作品です。
アジア作品としてイメージの強い犯罪ドラマではなくラブコメを描いたのが特徴で、Rotten Tomatoではユーザー投票で80%が好印象を出しています。

「Triad」は「3つの」という意味ですが、ここでは中国マフィアの呼び名である「三合会」の英名として使われているんだと思います。

「恋するマフィア娘」(原題:極道千金、英題:Triad Princess)
リリース:2019年12月6日
制作元:Netflix
制作国:台湾
言語:中国語
話数:シーズン1(全6話)※シーズン2の有無は未だに不明

あらすじ

俳優のイーハンの大ファンであるアンジーは、彼とお近づきになるためにイーハンと同じ事務所にいる女優リン・ユンのボディーガードを買って出る。リン・ユンは過去に関係を持ったクズ男から脅迫を受けていたのだ。

リン・ユンのボディーガードになったアンジーは次第にイーハンと仲良くなり、そんなアンジーの天真爛漫さにどんどん惹かれていくイーハン。ただ、イーハンは芸能界のモテ男、アンジーはギャングの娘なので2人の恋路は難しい…
そんな時にアンジーの許嫁である香港ギャングの息子が結婚のためにやって来て…どうなるアンジー!!!!

「恋するマフィア娘」の予告編

日本語字幕付き版予告編だとありきたりな恋愛ドラマ感満載でつまんないので、本編のノリをよく伝えているこっちの予告編の方が好きです。

「恋するマフィア娘」感想

まず主人公アンジー。彼女は幼い頃に母を亡くし、ギャングの総長の娘として育ったので勇ましいことこの上ない。大型バイクで爆走し、気に入らない奴は片っ端からボコボコにして川に突き落とす日々を送っていました(どういう子やねん)。

そんな荒くれアンジーも大好きな推し俳優イーハンの前では乙女。部屋中にイーハングッズを飾り、クッションもイーハン、抱き枕もイーハン、アクスタもイーハン、壁にもイーハン…「これでもか」という純粋さが見ててかわいいかわいい。

イーハンのことが好きすぎるあまり事務所で知ったイーハンのマグカップを勝手に使ってたりイーハンのベッドでジタバタ転がってたのは「さすがにやべえ」とちょっと笑った。

アンジーは本当にいい子やな~と思うんですよ。例えば、リン・ユンは最初の頃かなり高飛車で我儘な女優だったんですが、アンジーはそんな彼女に嫌な顔ひとつせずに山の中を原付きで迎えに行ったり、リン・ユンを執拗に追うクズ男をぶちのめしたりするんです。そんなアンジーと接するうちに表情も柔らかくなっていくリン・ユン。
自分の芯を持っているだけでなく、自分自身で相手をボコボコにするのもアンジーの魅力の一つかな。

ただ、アンジーが熱を上げるイーハンは個人的には「そんなに良い奴か?」と首を傾げるレベルだったんだなあこれが。
確かに彼は落ち着きがあって優しくて穏やかなんですけど、アンジーと一夜を共にし、それが熱愛報道された時に「アンジーとの関係を明らかにする」とアンジー父娘に約束したくせにいざ記者達から矢継ぎ早に質問されると「彼女とは何の関係もないです」「彼女は新しいスタッフです」と白を切ってアンジーをボロボロに傷つけたんですよ。

恋するマフィア娘画像
アンジーに自宅の部屋の暗証番号を伝えるイーハン

長年想いを寄せていた相手と結ばれて幸せいっぱいだったのに、その相手本人から否定されるってアンジーはどれほど傷ついたことか…マジでこの時「おのれイーハン、俺らのアンジーを雑に扱って許さねえ…」と怒りが沸いた。

そのくせ、その後勝手に自暴自棄になるイーハン。「あれから笑えないんだ…」とアンジーにクソLINEを送るイーハン。「深夜12時に会いに来て」などと送るイーハン。

そんな優柔不断なイーハンのダメ男ぶりを見ていると、アンジーの婚約者である香港ギャングの息子キムが輝いて見えるんですよね。
「你好、我就好(君が幸せなら僕も幸せ)」の名台詞に始まり、アンジーと結婚するために必死でダイエットした事実や常にアンジーの意思を尊重してくれるところなど「うわ~良い奴~~最高~~」な態度をアンジーに対してガンガン惜しみなく発揮するキム強い。

「もうこれキムとくっついた方が大切にしてもらえるのでは??」とキム×アンジーカップルを応援し始めていたのに6話の最後の最後で、リン・ユンを脅迫していたクズ男のリーダーがキムだったことが判明して私の浮かれモードは地に落ちた…嘘やろキム、お前え…

恋するマフィア娘画像
傷心のアンジーに傘を差し出すキム。この時は「キムめちゃめちゃ紳士やん」と思ってた。

イーハンのためにどんな時でも全力を出すアンジーは「愛してくれる人と愛したい人」のどちらを優先すべきか自分で結論を出し、「愛したい人」を選ぶんですよね。ここに「自分の欲しいものは自力で手に入れる」というアンジーの生き方が表れていると思いました。
すなわち、「私が欲しいものは私が選ぶ。他の要素なんか関係ない」という考え。でも多分この良く言えば真っ直ぐ、悪く言えば単純なアンジーだからこそ歴代の元彼が総じてクソやったんやろな…

恋愛物語だとどうしても「メンズからのアクションを待つ女子」という構図が描かれがちだけど、アンジーのように「私が好きなんだから行動する理由はそれで十分なんだよ!」を全面に出す潔い女子は好き。
でも個人的経験から言うと以前そのやり方で全力出した結果甘ったれのクズ男を図に乗せて自分がボロボロになったので、次の恋では「私を愛してくれる人」と付き合いたいぜマジで。

アンジーがリン・ユンを助けに行く時「大型バイクに乗る時はスカートはやめなよ…(転んだ時に大怪我するから)」とは思ったけど、イーハンと落ち合うためにお洒落して出かけようとした直後にリン・ユンのクズ男から電話がかかってきたから着替える暇無かったんやろなとも思ったので、これは仕方ないか…

個人的に好きなのは4話ですね。
家出したアンジーを追ってきたアンジーの部下達とアンジーが取っ組み合いしている傍ら、アンジーの側近であるリン・グイとアンジーの友達(コンビニバイト)が恋に落ちるのでその描写がナイスすぎて笑いました。

アンジーの友達はなんかちょいちょい物語の大事なところに関わってくるんですよね。
彼は良い奴。リン・グイも良い奴。アンジーの恋は波乱万丈なのに、アンジーがきっかけでビビッとくっついたこの2人はノロケまくってるのもまた良い。

これからの展開の予想

「恋するマフィア娘」が6話で止まったままなので続きの展開を勝手に予想しちゃうぞ!

一度はボロボロになったアンジーとイーハンの関係ですが、恐らく「やっぱりあの人のことが好き!」と互いに再認識してようやく2人の関係性を世間に公にするんじゃないかな。

そして香港ギャングの息子に「ごめん、私はあなたとは結婚しない」と告げてキムをフッた後、幸せなカップル生活を送るアンジーとイーハン。
とは言え何が何でもアンジーが欲しいキムは香港ギャングの総力を以てアンジーを追い詰める。

でも「最愛の妻のために何も出来なかったんだから、今度は愛娘のために頑張るんや」という最恐アンジー父が腕まくりして香港ギャングと全面衝突し、イーハンのスキャンダルを追ってきた週刊誌がその様子を一部始終報道して最終的に香港ギャングは麻薬の一味と共にお縄につく。

やったね、一件落着!となった後はその時のギャングの紛争経験を自身のギャングドラマ「黒戰」の演出で活かして脚光を浴びる監督イーハン…そして女優はもちろんアンジー…

どうかな?アンジーも女優に転身したらギャングの娘×俳優ではなく女優×監督になるからイーハンと交際しやすいと思うんよね。
あと、アンジーの母は芸能人だったそうなので「やはりお前は母さんの娘だな」とアンジー父も納得してくれそう。

「恋するマフィア娘」の公式動画

極道千金 | 幕後花絮 | Netflix(中文字幕)

こういう笑顔いっぱいの撮影風景動画大好き~

閑話休題

When Will Triad Princess Season 2 Premiere On Netflix?」記事のある部分が興味深かったです。以下が意訳。
「従来のアジアンドラマのイメージといえば犯罪や暴力ものだったが、このドラマは恋愛や友情といった明るいイメージを展開している。そのため世間にアジア作品の幅の広さを知ってもらえると思うし、何よりも楽しいアジア作品を観たいユーザーにぴったり」というものです。

確かに英語圏で評価され、知名度が高いアジアン作品といえばほぼ韓国制作なのでそこで目にする作品群は陰鬱で重厚な犯罪映画が多いです。
個人的には底の無い苦しみや絶望、慟哭や葛藤を描く脚本や映像技術のレベルの高さにおいて韓国の隣に並ぶ国はないと思っています。それくらい韓国作品は一線を画しているんですよね。
重苦しい韓国作品が好きなので色々観てきましたが「悪魔を見た」「工作~黒金星と呼ばれた男~」「記憶の夜」「他人は地獄だ」などに特に感銘を受けました。

一方で、近年はアジアのラブコメ作品も欧米圏に向けてどんどん配信されているのでこの「Triad Princess」もその勢いの一つなのかもしれません。

欧米圏のラブコメは自立した女性が「いや男なんかいらんわ」みたいな勇ましさでガンガン恋愛していく能動的なイメージとすれば、アジアのラブコメは可愛らしい女性がウブな雰囲気で恋愛していく受動的なイメージです。
どっちも好きですが雰囲気がまるで違うんですよね。色々な国の作品を観れるがNetflixの良いところですな。

終わりに

それにしてもアンジー役の劉奕兒は私の好きな顔立ちどストライクなので画面に映る度嬉しかった。

イーハンとキムのどっちが好きかと言われるとどっちもタイプじゃないので正直このドラマでメンズの顔は見てない。ごめんな2人。私が東アジア圏メンズで好きな顔立ちは仔犬顔の可愛い系やビジュアルイケメン系ではなく、険しい顔つきと筋肉の似合うイ・ビョンホン系やねん。

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