「彼岸の花嫁」のアルランへの愛を綴った記事

次郎と李蘭

さあ、ようやくアルランについて語れますよ。ドラマを観終わった後からアルランへの抑えきれない気持ちを綴りたい衝動に駆られたので正直に言うとこの記事はもともと「ドラマの感想を述べたい」というよりも「アルランへの愛を叫びたい!!!!」という理由で作成しました。ただ、書いているうちに余裕で1万字に届く勢いだったので愛を綴る章は急遽記事を分けることにしました。
これから下はネタバレを含む上にとても長いです。

メインビジュアル画像引用元:《彼岸之嫁》劇評:人鬼神四角冥婚戀夠獵奇 深情吳慷仁至搶Fo

第1話

1話目にしてなかなか急展開なんですよ。
林家の宴にやってきたリーランを見た林夫人が「息子の大好きな人ですから」と述べるのですがこの時の息子とはティエンバイではなくティエンチンのことだったんですね。
恐らくティエンチンは毎晩毎晩林夫人の夢枕に立ち「リーランと結婚させろ」と迫っていたのでしょう。
(リーランが部屋に悪霊除けのお札を貼った時、ティエンチンは最初自分の母親(林夫人)を脅すように出てきたのですが目の前にいるのが林夫人ではなくリーランだと気付くとその脅しをやめたので)
そのせいで不眠になり体調不良になっていた林夫人。
ティエンチン、亡くなった後も我儘息子なんか…

リーランの父の事業が傾いているので資金援助を申し出る代わりにティエンチンとの結婚を提案する林夫人。
でも、リーランの幸せを一心に願う父はティエンチンとの結婚はさせないとリーランに約束します。リーランの父は常に穏やかで寛容な立派な人なんですよ…

宴の時に庭で水引袖の舞が披露されているのですがやはり綺麗ですね。
以前中国映画「LOVERS(中国語題:十面埋伏)」を観た時、盲目の踊り子役の章子怡(チャン・ツィイー)が水引袖で踊るシーンでその美しさに目を奪われました。
「LOVERS」では1人でしたがこのドラマでは複数人が踊っているのでそれもまた綺麗です。

中国映画「LOVERS」の水引袖の舞シーン

これとは別に青い衣装で舞うシーンもあり、その時は金城武が出ています。この映画は男女の悲恋を描いた作品です。

「彼岸の花嫁」に戻ります。
林家の宴にはヨーロッパ系からインド系、マレー系、中国系と様々な人々が客人として集まっており当時のマラッカの人種をよく描いていると思います。

そして私の大好きなシーン「リーランとアルランの邂逅」ですね。
使用人に見つかりまいと咄嗟にベッドの下に滑り込んだリーランもなかなかですが、何食わぬ顔でずっとそこに居たアルランもなかなかですよね。
ベッドの下に潜んでいた言い訳に「昼食後に眠くなったから」などと悪びれる様子もなく言ってのけるアルランすごすぎ。
リーランにとってのアルランとの初対面は最悪な印象で終わるのですがあの飄々とした雰囲気に私の心は持って行かれました。

リーランはその日以降夢にティエンチンが出てくるようになりうなされます。
そこで有名な霊媒師の所に相談に行くのですが、あれ?もしかして監督が霊媒師役で出てる??

王さんの秘密も1話目にして描かれていました。
ティエンチン除けのお札を貼る際、昔不幸があったためにお札を貼る場所を知っていた王さん。
台所で料理中に話している相手は王さんが子供の頃に一緒に遊んでいた友達だということが後ほど分かるので、その霊に悩まされていた王さんを救うために王さんの両親がお札を貼っていたのでしょうね。

病に倒れた父を心配する藩家一同。
でもティエンチン曰く父は生死の境にいて10日以内に魂を戻さないと死んでしまうと告げます。
父を助けたい一心でティエンチンと取引を結ぶリーラン。
いやあ~この時のティエンチンの「好」は何回観ても邪悪かつ尊大でいいですね~

どうでもいいことですが、リーランの部屋には「世界一周」という夢の隣に「藩麗蘭」という自分の名前もでかでかと貼られていて天真爛漫で伸び伸びと育ってきた様子が伺えます。卑屈さが無いんですよね。

第1話でのアルランまとめ

登場シーンはごく僅かですが初登場にして「なんかよく分からんがとんでもない奴だ」という印象を与えます。あの人懐っこそうな笑みと「ああ言えばこう言う」を体現化したようなキャラは強いですね。

第2話

急にアルランとリーランの共演シーンが増えます。と言うかこの回はアルランがリーランにちょっかいを出し過ぎて結果的にリーランに嫌われるというラブコメの王道の展開なので観ている側からすると微笑ましさしかないです。

ティアンチンが毒を盛られた時一人だけ金茶を飲んでいたのでその金茶が怪しいと踏んで林家の貯蔵室を調べるリーラン。
ただ、なぜかそこに居るんですよねアルランが。
「僕の職場で何してるんだ」とかリーランに逆に訊ねるのですがアルランこそ何を??って感じです。そこからもアルランによるちょっかいは続きます。
ティエンバイとリーランがお茶を飲む時にわざとリーランのお茶のカップに蓋を落とすことは始まりです。

リーランが屋敷に潜り込んだ後、ティエンチンの部屋から本を盗んでいくアルラン。
そこでリーランに呆気なく「自分は天界の番人だ」と明かし、ティエンチンを逮捕して500年越しの昇進をしたいと意気込むアルラン。
リーランには簡単に自分の素性を明らかにする当たり、彼女のことを人として信用している気がします。

その後、使用人の格好で再び林家に忍び込んだリーランの前にまたしても現れるんですよアルランが。アルランがちょっかいを出す度リーランが怒るのでその反応が楽しいようです(その説明すら微笑ましいですね)。
5年前リーランがティアンバイに宛てた恋文を奪って音読するアルランなんてもうかわいいです。
リーランも真っすぐな性格なのですぐに感情を表に出して怒るのですがそれが余計に「もっとちょっかい出したい」と思わせているのかもしれません。

林家の使用人をクビになった後、町の女の子たちに甘い言葉を囁いてキャアキャア言われているアルラン。
アルランは少女からばあやまで、リーラン以外の全ての女性を虜にしていきます。
ティエンチンのことを調べるために使用人のアスンに近付いた時も「君と話したいからさ」とあたかもティエンチンは無関係のごとく振舞っていたので罪な男ですね…
でもその日の夜に「あの恋文が羨ましかったんだ…僕も貰ってみたい」と一人ごちるアルラン。
あんなに沢山の女性に甘い言葉を囁きまくっている割に、今まで一度も本当の恋をしたことが無いんでしょうね。
「リーランに謝るべきかな」とか思い始めるので、ちょっかい出しすぎたと少し反省したようです。多分、あんなに心から好意を伝えていたリーランの恋文をわざととは言え本人の前で笑ってしまったことを申し訳なく思ったのではないでしょうか。
この辺りからアルランにとってのリーランは「なんだか他の俗人とは違う存在」になったのだと思います。
いいですね~ラブコメの王道、「ちょっかいを出していた側の片思い」が始まりますよ。

ティエンバイが婚約者のイザベルをリーランに紹介した際、本気で驚くアルラン。
リーランがティエンバイに抱いていた恋心を知っているからこそ、最初はリーランが傷つくことを想像して「ざまあ」とふざけてみるのですが、やはり不憫に思ったのか最後はリーランを思い遣るような目で「ざま見ろ(ほらな、やっぱり俗人の男なんてクズだ。僕の言ったとおりだろ。そんな男に恋心なんか抱いたりしてさ)」と憐れんでいたのでアルラン優しいですね。

ティエンバイは最初からリーランに婚約者の存在を伝えようとしてたのにリーランが遮ったのであんな紹介の仕方になったのだと思います。
ティエンバイは「人生は楽しむべきだけど家族のために生きる義務もある。僕は自分の幸せよりも周りを優先する」と言っていた通り、本当はリーランのことを好きでも両家の繁栄のために政略結婚することを決めたんでしょうね。
ティエンバイの切ない恋心も描かれているのですがやはりアルランの前ではかすんでしまいますね…

あと、2話ではティエンチンの異母姉イェンホアンと林夫人の確執も描かれます。
義理の母親である林夫人ははティエンチンだけを溺愛してイェンホアンを忌み嫌うので彼女は子供の頃から林家に居場所が無く相当辛かったのではないでしょうか。
そのため、ティエンチン亡き後は清々した気持ちとともに
やっと林夫人が自分のことを我が子として目を向けてくれるのではという期待もあったと思います。
ただ現実は異なったので、ティエンチンの死後も悲嘆に暮れる林夫人に対しては苛立ちを抱き、
死んだ後ですら母親から愛情を貰えるティエンチンに対しては嫉妬も抱いたのかもしれません。
だからイェンホアンはティエンチンの私物を一掃させ、林夫人の目をティエンチンから離したかったのではないでしょうか。
孤独であることを隠すために心に何重にも鎧を被って他人と接するイェンホアンのようなキャラに私はつい肩入れをしてしまいます。
彼女のような人と比べると、自分の感情を思う存分に露にできるリーランの方が恵まれています。
辛い時や怖い時に泣き喚いた際、心配してくれる人がいたからこそ自分の感情を素直に表明できるようになるので
子供の頃からその機会が無かったイェンホアンのような人は「自分が助けを求めても結局誰も助けてくれない」と諦めていつしか自分の苦しみを表に出さなくなるんですよね。
物語の大半でイェンホアンは「嫌な女」として描かれるのですが、私は彼女の半生を考えるとどうしても嫌いになれないです。
イェンホアンについて書くと長くなりそうですね。

第3話

この回からアルランはリーランのことを確実に意識し始めます。
あそこまでオープンだと「もうどんだけリーランのこと好きなん?」と思わざるを得ないですね。

ティアンチンは生前、使用人のアファンといい関係にあったのになぜか彼女が急に解雇された、そしてアファンは今も屋敷で働いているアシンと仲が良かったという情報を聞いたリーラン。

リーランのばあやまでをもメロメロにし、女性たちに甘い顔して回っていたアルランですが
その性格のせいで失態を犯す回でもあります。
アルランの手品に騙されてメロメロになっていた林家の使用人アシンは林家でティアンチンについて調べたいアルランの手助けをするのですがそのせいで泥棒と疑われ解雇されてしまいます。
その後路傍で働くアシンの前にひょいっと現れるアルラン。
彼なりに悪いと思っていたようですが、もはやアシンはアルランへの恋心なんて雲散霧消しているので怒り心頭で「私の身の潔白を林家の人に証明して」とアルランに要求します。

シーンは変わり、アファンの村を訪れることにしたリーランとティアンバイ。
ティアンバイは自分の結婚式よりもリーランのことが心配なので無理して来るんですが、「は~もう男ってホンマに都合いいわあ~」と思う例を凝縮したような男がティアンバイですね。これは後ほど。

道中で馬が暴れてどっか行っちゃうのですがそこにのん気に歌いながら自転車で現れるんですよねアルランが。
悠々と馬車を操るティアンバイと、チャリを漕いで現れるアルランの対照性…
「馬が逃げたので今日は帰ろう」と説得するティアンバイと「一人でも行く」と言いはるリーランを目にしたアルランは2人が口論していると勘違いし、ティアンバイへの敵意を剥き出しにしてリーランを守ろうとするんですよ(悲しいことに肝心のリーランには相手にされないのですが)。
瞬間移動できるはずのアルランがわざわざチャリで現れたのも、何かあればリーランを乗せて移動できるためだったのではないでしょうか。

先に村に着いていたアルランはアファンにティアンチンについて何か聞いていたようなのですが彼女を怒らせてしまいます。女の子に甘い言葉を囁いてキャアキャア言わせるのは得意なのに女心のことは全然分かってない男なのでなんかまた失礼なことでも言ったんでしょうね。

リーランが代わりにアファンに事情を聞くのですがアファンの供述が結構重要です。
ティアンチンに捨てられたアファンがある日目にしたのは、ティアンチンと共に賭博場に入っていく女性。
そしてその女性の手首には金のブレスレットが…という部分ですね。
名探偵コナンの「Next Hint」ならこの金のブレスレットが表示されると思います。

ただ、この時私はリーランは純粋で幼いなと少し思いました。
ティアンチンがアファンに送金していたのは心配ではなく口封じに過ぎないでしょうに…
クズ男からしたら遊びの筈の女が本気になってて面倒だったので捨てた、というだけです。

外でサトウキビをムシャムシャ齧っているアルラン。
リーランがティアンバイと話すのが気に入らないことが丸分かりの態度です。もはやこっちとしては「アルランの片思い大作戦」をずっと見せられているだけなんですよ。
嫉妬を隠そうともしないところが彼の可愛いところですね…
リーランのためにサトウキビを剥いてあげるのも可愛さポイント追加です(でもリーランには拒否される)。

リーランに嫌悪感を弱めてほしいためか、珍しくリーランを褒めたり謝ったりしようとするアルラン。でもリーランはそんなアルランの気持ちなんて知ったこっちゃないので相手にせず、「謝るべきは私じゃなくてアシンでしょ」とアルランを叱って去ります。

アシンから汚名返上を頼まれた時は「無理だよ~」みたいな態度だったアルランも愛しのリーランから叱られたらなんとか頑張ろうとするのも可愛いですね。
ただ、その時にまた「女性の前で悲しい過去と弱った姿を見せて母性をくすぐる」のような姑息なスキルを発動させたので「そういうとこやぞアルラン…」とちょっと呆れたのですがまあそれでみんなハッピーになったので結果オーライかな(雑)

ただ、この日はばあやと王さんがティアンチンのせいで酷い目に遭います。
ばあやが除霊師にティアンチン退散を頼んだ時以降ティアンチンはばあやの腕を毎晩掴んで苦しめていました。そればかりか、この日は包丁で殺そうともし、結果的にばあやを庇った王さんが負傷してしまいます。
ティアンチンはリーランにしか興味無いので、例えリーランにとって大切な人であろうが自分の邪魔をする者は全員敵なんでしょうね。ここら辺にティアンチンの暴虐さが見て取れます。
本来なら自分の好きな相手の大切な人のことも大切にしようとしますよね…

もともと子供の頃から友人の霊に苦しんでいた王さんはこれを機に藩家を去ることにします。
この時に「行かないで」ではなく「私のことは良いからゆっくり休んでね」と王さんを心配するリーランは優しいですね。

一刻も早くティアンチンの毒殺犯を突き止めたいリーランはその日の夜に賭博場に行こうとします。この時ティアンバイを訪ねたのは「彼なら一緒についてきてくれる」と思ったからではないでしょうか。
それなのにその時は婚約者イザベルへの罪滅ぼしのために結婚式の招待状を書くことを優先するティアンバイ。どっちつかずなんですよね彼は…一石二鳥を狙おうとして「二兎を追う者は一兎をも得ず」状態になっています。
イザベルの前では「リーランは特別」「リーランの個人的な悩みだから君には話せない」などと言ってイザベルに寂しい思いをさせ、リーランのために一生懸命になっていたせいでイザベルを蔑ろにした後はいそいそと彼女への罪滅ぼしをし、そのせいで今度はリーランが助けを求めてきた時にリーランを助けられないんですよ。
ティアンバイは実直で責任感の強い人なので自分のことよりも家の繁栄を優先させようとする彼の気持ちも分かりますよ。ただ、その「自分のこと」には「リーランのことが好き」という自分の気持ちも含まれているので政略結婚の前では彼にとってはそれすら価値が無いものなんです。
でも簡単に捨てることもできないのでリーランとの関りは絶とうとせず「友達だから」というリーランの言葉に甘えているんですよね。
リーランがどんな気持ちでその言葉を口にしたのかなんて知ろうともせずに。
男にとって「ずっと友達だから(恋愛関係なしでも大丈夫)」なんて言って今までと変わらない付き合い方をしてくれる女性は便利でしかないでしょう。
ティアンバイは自分と家との板挟みになり「リーランも大事だけどイザベルも大事…どうしようどうしよう」となっているのですがリーランもイザベルも自立した女性なので結果的にティアンバイは2人の女に甘えることを選びます。この回以降でもその様子が描かれるのですが、私からすれば情けない男ですよ…
好きな女を手に入れるためなら毎晩母親を脅すわ、邪魔者を排除しようとするわで手段を選ばないティアンチンの方がよっぽど筋が通っています(邪悪すぎますが)。

役立たずのティアンバイが付いてきてくれないので一人で賭博場にやって来たリーラン。
ただ彼女は世間知らずで純粋なので賭博場なんていう大人の世界が怖くてなかなか入れないんです。そこにまたもや現れるんですよねアルランが。
ティアンバイの屋敷で「一人で賭博場に行く」とリーランが話しているのを知ってしまって心配になったんだと思います。リーランのことがもう好きで仕方ないんでしょうね…
でもプライドもあるのでその気持ちがばれないようにリーランの前では憎まれ口を叩くアルラン…
「どうでもいい女の子たちのことは余裕で喜ばせられるのに本当に好きな相手の前では不器用なんか…」とアルラン応援隊の私は何度目か分からないほど天を仰ぎました。

賭博場でリーランが輩に絡まれた際すぐに助けに来てくれるアルラン。あ~素敵です。
「夫はこう見えて強いのよ!」と輩に言い返すリーランの「夫」という言葉に舞い上がったアルランが「今のもう1回言って?何?」とせがむ様子が可愛いです(リーランは無視する)。

一人で賭博場に来ているイェンホンを見つけたリーラン達。
いやあ~イェンホンは賭博場に慣れてていいですね。以前、雀卓に着くなり男共をビビらせていたので相当強いんだと思います。

そこでリーランのために時間稼ぎを買って出るアルラン。頼もしいですね~!
神通力を使えるアルランにとって俗人との喧嘩なんてお茶の子さいさいなんでしょうが愛しのリーランの前で格好つけれる大チャンスですから逃すわけがないですよね(リーランはそんなこと気にする暇もないのですが)。

そして路地裏で何者かに襲われるリーラン。
その犯人の手首には金色のブレスレットが…

死後の世界で目を覚ましたリーランはティアンチンと出会います。
そして、あと数分の寿命というリーランの父を目にしたリーランは今まで自分のことやばあや達のことを苦しめてきたティアンチンに脇目もふらず「何でもするから父さんを助けて」を懇願します。
この時のティアンチンは邪悪ですね~。普通は好きな女の子が目の前で泣いて困っていたらオロオロとしてなんとか彼女を安心させてあげようとするものだと思いますが邪悪なティアンチンはそんなことしませんよ。
「これこそ俺のチャンス」とばかりにニヤリとして「何でもする?じゃあ、俺の花嫁になる?」と無慈悲な条件を突きつけます。もうパニックになっているリーランは茫然としつつもその条件を飲みます。
散々自分が求めていた女が自分から手元に飛び込んできたんだからもっと喜ぶかと思ったのですが我らがティアンチンはそんなみっともない姿は見せないので流石ですね。相手の前では「クールな俺」を装い、部屋で一人でいる時に嬉しさのあまりニヤニヤするタイプだと思います。

そしてリーランがティアンチンとの結婚を承諾したので現世ではリーランの父が数日ぶりに意識を取り戻します。ただ、リーラン自身が今度は昏睡状態になります。
路地裏で倒れているリーランを見つけ、抱いて家に帰ってくるアルランの驚きと焦りと必死さが描かれるシーンです。どれだけアルランがリーランのことを心配し大切に思っているかが分かります…
片や婚約者のイザベルとダンスの練習をするティアンバイ。
頭の中ではリーランへの心配しかないのでしょうが、肝心な時に助けてくれないじゃないですか。
リーランを見捨てた男(ティアンバイ)と、リーランを守ろうとする男(アルラン)と、リーランを手にして喜ぶ男(ティアンチン)が描かれた回でした。

第3話でのアルランまとめ

リーランへの好意を抱き、とにかく彼女の視界に入ろう彼女に気に入ってもらおうと頑張る様子が見て取れました。可愛いですね~
ただ、アルランへの愛を綴る章の真骨頂は第4話以降ですからね!気合が入りますね~!

第4話

遂にアルラン大活躍の黄泉の国編です!
かっこいい…本当にかっこいい…もうアルランの一挙手一投足に目が離せません…

昏睡状態に陥ったリーランを心配して気が気でないアルラン。
結果的にあの日の夜にリーランを一人で賭博場に行かせたティアンバイに怒りを向けます。その場にはリーランの父、ティアンバイ、イザベルと揃っていましたがアルランが一番焦っていました。

一方、ばあやは黄泉の国と現世を橋渡しできる凄腕の霊能師にリーランを生き返らせてほしいと頼み込みます。第1話でもばあやの人脈によってリーランは高額なドレスを買えましたが今回もばあや行きつけの婦人会のような場所で霊能師の情報を得ました。
SNSやネットなど無かった頃は人伝の噂が何よりの情報源だったのでしょうね。

アルランは天界の上司(女性の将軍)に「黄泉の国へ行かせてほしい」とお願いします。
「あの娘を助けたいから行くんじゃないでしょうね?」と将軍は見透かしているのですがアルランは「自分の昇進のため」と答えます。
黄泉の国はよほどのことが無い限り天界の将軍すら行けず、神通力すら効かない危険な場所と言われますがそれでも頑として譲らないアルラン。
自分の危険を顧みずリーランを助けるためなら何でもするという覚悟がひしひしと伝わってきます…もうこの頃のアルランの意識は500年越しの昇進を叶えるためのティアンチン逮捕よりもリーラン救出の方がはるかに上回っているのだと思います。
散々リーランにちょっかいを出してきたくせに、いざとなると真っ先に助けに飛び出してくれる熱い男がアルランです!

そして黄泉の国では「俺の庭」とばかりにリーランを案内して回るティアンチン。
現世の遺族が燃やしたもののグレードによって黄泉の国での家が変わるようなので悠々と屋敷に暮らしているティアンチンの場合、林夫人が相当な量の冥銭を燃やしたことが分かります。
使用人達も毎日毎日冥銭を追っては燃やすという作業にうんざりしてましたもんね。

「会いたい人を映す井戸」を覗き込んで王さん、父、ばあや、そして母の4人を寂しげに見つめるリーラン。もう自分は一生この黄泉の国で生きるしかなく彼らには二度と会えないのだ…と切なげです。
そこに現れるんですよねアルランが。
決死の覚悟で黄泉の国にやって来たのにリーランの前では「ちょっと来ただけさ」と軽く言って見せるところも好きです。リーランに心配と罪悪感を抱かせないためなんでしょうね。
アルランはいつもいつもリーランの気持ちを先回りして彼女が困らないようにしてあげるんですよ…いい奴…
リーランがティアンチンとの結婚を承諾したと伝えると本気で驚いて焦るアルラン。
「奴のこと好きなのか?」とストレートに訊ねるあたり、もはやリーランへの想いを隠す気が皆無です。
そこで、黄泉の国で共にティアンチン逮捕をしようと決める2人。

その後アルランとリーランは結託してティアンチンの部屋を捜索するのですが、アルランは本当に体を張ってくれますね…まさか女装&召使化までするとは思ってもみませんでしたよ。
あんなガタイの良い召使、違和感しかないのですが遠目からだと分からないのかもしれないですね。
ティアンチンの部屋にリーランが忍び込んだ際、彼のベッドの真上に威風堂々としたティアンチンの肖像画をばーんと飾っているのが見えるので彼はとんでもなく自尊心が高いことを感じさせますね。「藩麗蘭」という毛筆の書が可愛く見えるレベルです。

リーランの着替えのシーンが特にアルランの想いが伝わってきます。
作戦のためにはリーランにティアンチンを油断させることが必要ですが、リーランを好きなアルランとしては「他の男に色目を使え」はもとより「他の男と話せ」程度ですらお願いしたくないのだと思います。
それでもそんな本音を隠して「…もっと奴に甘えろ」と呟くので見ていて焦れったいですね~!
リーランのドレス姿に思わず惚れ惚れしてしまうのに正反対のことを言って、リーラン自身も
「みっともないドレスの方がいいのよ」とアルランの言葉をそのまま受け止めてしまうので「本当は“似合ってる”と言いたいのに…」というアルランの切ない気持ちをリーランではなく私が画面越しにキャッチしました。

一方我らがティアンチンは泣かした女は星の数なのでドレス姿のリーランを前にしても恥ずかしがる素振りすら見せずに凝視して「綺麗だよ」と言ってのけます。強いですね…ティアンチンの恋愛偏差値の高さを感じさせます。
リーランのために現世の料理を用意させたというティアンチン。でも口にすると腐敗してしまうので中身は黄泉の国仕様の腐った料理ということが分かり食欲を失くすリーラン。
ティアンチン、ちょいちょい甲斐甲斐しいんですよね…
リーランのために用意していた部屋も多分リーランのことを考えてベッドや化粧台など揃えたんでしょうね…(「リーランのために作った」という玄関入ってすぐの石像はちょっとよく分かりませんでしたが)

そしてリーランにダンスを申し込むティアンチン。アプローチがいちいち仰々しいのですが直球で清々しいです。
恐らく今までは自分が欲しいと思った女達は造作もなくティアンチンの手に堕ちてきていたので「断られるかも」なんていう不安が無いんでしょうね。だからあんなに自信満々でアプローチできるし、リーランに対しても「今までの女達はこうしたら喜んできたからきっとリーランも喜ぶ(俺を好きになる)に違いない」と信じて疑っていないのだと思います。
ただ、純粋で鈍感なリーランの前ではそういうアプローチは無効化されてしまうことに気付いていないのでティアンチンもまだまだやな!

ここでマレーシアのインタビュー記事「Netflix: Get To Know The 9 Main Characters In The Ghost Bride」からの情報を。
リーラン役の黃姵嘉とティアンチン役の田士廣は同じ大学出身でも共演は初めて且つ2人とも今回初めてタンゴを習ったそうです。
黃姵嘉はダンス経験があったものの田士廣はそれすら無かったので黃姵嘉と合わせるためにタンゴとは別に個別レッスンを受けていたそうです。ティアンチンとしてはあんなにドヤ顔で踊っていたのですから演技力がすごいですね…
また、田士廣は慣れない撮影にたびたび緊張していたため撮影時は少し肩の力を抜くよう黃姵嘉がアドバイスしていたそうです。トークショー動画を観た時に思ったのですが、ティアンチン役の田士廣はあんなにゴリゴリの強いイケメンですが内面はとても柔らかくて素直な人なのでしょうね…

ダンスの後、屋敷内をこっそり捜索するリーランとアルラン。
リーランを危険な目に遭わせることを心配するアルランに対し、ドレスのスカートを破いて機動性を高める勇ましいリーラン。
リーランは「女は男よりも一歩下がって主婦となれ」が女の幸せとされていた時代では珍しく、結婚を夢見る代わりに「世界中を見て回りたい」と希望する好奇心旺盛で冒険好きな女性なんです。21世紀の今は自分の意思を持って自立した女性が当たり前にいる時代なのでリーランの行動も一見普通のように見えるのですが1890年頃の時代の中ではかなり異端児だと思います。
原作小説では作者が女性ということもありこのような描写がより丁寧に描かれているのではないか…と勝手に想像しています。社会に抑圧される女性の苦しみを理解できるのは女性だけだからです。

さて、屋敷の捜索中に召使から咄嗟に隠れる2人。
ティアンチンから「リーランから目を離すな」と命令されているもののリーランが落ち着いていないので1日中リーランを追い回すことに疲れている召使が「もううんざり」と愚痴ってどこかに行ってしまいます。召使も大変ですね。

アルランしか見ていない私がここで好きな部分はアルランがリーランを「こっち」と片手でひゅっと呼ぶ際の手の動作です(細かい)。

幸運なことに地下室に隠されていた「本」を見つけた2人。
アルラン曰く無字天書らしいです。検索しても「台湾の易学や風水を記したもの」ということしか分かりませんでした。こういう所は文化の違いを感じます。
日本の文化には馴染みが無いものなので、アルランが「無字天書だ…」と感嘆したり「無字天書を守っている使いだ」と無字天書がいかに重要なものか説明してくれたりするのですがあまりピンと来ないです。
リーランの機転により1冊の天書を手にできた2人は水に浸してみるのですが天書と見せかけて実は判官への賄賂の黒真珠だったことが分かります。
林夫人は必死でこの賄賂を息子に届けていたのですね。

そして遂に凄腕霊能師が黄泉の国と現世を繋げ、霊能力がある王さんがリーランを導きに現れます。扉にはアルランもびっくりしていたのであの霊能師は凄まじい使い手なのでしょうね。
リーランを無事に現世に戻せるので「早く行け!」と背中を押すアルラン。「ティアンチン逮捕のため」という名目で黄泉の国に来たアルランは手ぶらでは帰れないので1人残ることを決意したのでしょうが、アルラン…
ただ、現世への扉は黄泉の国では異物なのか悪霊が寄ってくるんですよ。
リーランがちゃんと扉まで辿り着けるように一人で悪霊を食い止めようとするアルラン。
神通力が使えないのでかなり苦戦します。
もう駄目か…という時に、現世へ戻ることよりもアルランを助けることを選んだリーランが助太刀するのですが歯が立ちません。
ただ、愛しのリーランを守るためなら何でもできるアルランは最終的に悪霊を切り倒します。
かっこいいですね~!勇ましく挑んでいく女性の姿も好きですが、好きな女性を守るために頑張る男性の姿を見るのも好きなのでこのシーンではアルランファンの私にとっては「よくやった!」コールを投げたいです。
でもそこで神通力を使えないことをリーランに知られてしまうアルランは「天界の番人が来るところではないんだ」と正直に告げますが、黄泉の国は本来の任務では決して来ない(来れない)危険な場所なんだということを改めて感じます。

そんな思いまでして黄泉の国に来たアルランの覚悟を受け止めたリーランは再び屋敷に戻ります。その時に「君を必ず現世に戻してやるからな」と約束するアルラン。頼もしいですね~!
2人の並ぶ姿に、結束力と信頼が高まっていることが伝わってきます。

ただ、屋敷の外にリーランを知るある女性の姿が…?

第4話でのアルラン

リーランを助けるために無茶をしてでも黄泉の国まで来てくれるなんて素敵すぎる!そして随所随所で見えるリーランへの想い…
リーラン自身も徐々にアルランと過ごすことに安心し始めているように見えます。冒険好きなリーランとしては思う存分好きにさせてくれ、困ったときには助けてくれるアルランのような相手が合っていると思いますね…おっと、これ以降は最終話まで待ちましょう。
次は第5話ですね。この時点で既に12,000字越えなんですよ。まさか10,000字を超えるとは…

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