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海外で過ごしていて「ちょっと困るな」と思うこと

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今年の春に日本を出て8ヶ月経ちました。今の私は、言うなればどこの国に行っても「よそ者」でしかない1人の放浪者です。
海外で数年以上も暮らしている人に比べれば私のこの期間は「ひよっこ」レベルでしかないのですが、現時点で個人的に「これが無いのは不便やな」と思ったことを挙げてみます。

個人的に「困った」と感じること

  1. 古本を買えない、電子書籍以外の本を読めない
  2. マイナー映画を観れない
  3. 日本食を口にできない
  4. 日本で何が起きているのか分からない、すぐに会えない

1. 古本を買えない、電子書籍以外の本を読めない

これは私にとってかなり大きなことです。日本にいた時はAmazonで「1円+送料250円」という安さの古本を頻繁に買っていました。

ただ、現在は海外にいるのでAmazon kindleを通してしか日本語の本を読むことができません。私の読みたい本が全て電子書籍化されていれば問題ないのですが、古い本やマイナーな本だと紙版しか無かったりするので、その場合は読むのを諦めることになります。
一体何度無念を感じてきたことか…

また、kindleで読めると言ってもkindle定価で購入することになるため書籍購入代が膨大に膨れ上がるんですよね(今の私のクレジットカード利用はほぼ全てがKindle本購入費)。
でも、古本屋から中古本を買った場合には著者に届かない印税をkindle購入でなら届けることができると考えれば、1人の読者として売り上げに貢献してるとは言えるのかもしれん。

2. マイナー映画を観れない

これも映画好きな私には痛手ですね。
九州の田舎で過ごしていた中高生の頃はTSUTAYAでDVDを借りて、東京で働き始めてからはミニシアターにて、世界各地の良作マイナー映画を色々鑑賞してきました。

ただ、今年はブルガリア、セルビア、アルメニア、ウクライナという国々に滞在していたため、日本のミニシアターで配給されていたような大人向けの作品を上映している場所には恵まれていません。上記の国々で上映されている作品は大体ハリウッドの有名作か、現地語の娯楽映画です。

今はNetflixやAmazon Primeに登録しているので無理に映画館に行かなくても色々な作品を鑑賞する機会はあるものの、やはり映画館で観たくなる時もあるんですな。それが良作であればあるほど。

3. 日本食を口にできない

これは正直、私にとっては別に死活問題でも何でもないです。
旧ソ連圏でもスーパーでは米を買うことはできるし、中華料理屋とアジア料理屋の世界進出具合は凄まじいので蕎麦、うどんといった乾麺や醤油なども気軽に手にできます。
ちなみにキッコーマンの醤油は現地製造の醤油と比べて値段がかなり高いので大切に使っています。

ただ、漬物や梅干し、スルメやたこわさ、という漬物系や珍味をはじめとして、麺つゆや白出汁、みりんといった調味料は入手できません。日本にいた時の私の日常生活には上記の食べ物が常に存在していたので、海外滞在8ヶ月目の最近は無性にそれらが恋しくなってきました。

そのため、代わりにキュウリのピクルスを食べたり、鍋で米を炊いたり、固形ブイヨン+醤油で麺つゆっぽい出汁を作ったりしています。海外在住歴が長い人の中には納豆や豆腐すら自作する人がいるそうだけど、私はまだまだその域には達せてないぞよ。

ウクライナに行った時にスーパーにスルメやソフト裂きイカ、イリコなどが売られていた時は驚愕ました。
それで喜んでソフト裂きイカを買ってみたものの、甘さのある日本版とは対照的にウクライナのソフト裂きイカは塩気の強い味だったのでとても美味しいとは言えず、食べるのが辛かったです。

ウクライナのスーパーで買ったソフト裂きイカ。塩辛い。

4. 日本で何が起きているのか分からない、すぐに会えない

日本語ニュースや情報サイト、Twitterなどを一切見ていない今の私が日本の出来事を知れるのはBBCニュース世界版の「Asia」という項目を通してだけです。ただ、「Asia」記事では大体中国やインドの話題が多いので日本に関する記事は時々しか目にしません。
最近はBBCニュースで首相交代や眞子様の結婚について知りました。

親類や友人は日本にいるため、彼らの安否や置かれた状況などは気にしているものの今日本で何が起きているのか本当に分かりません。
そして、もし彼らに何かあってもフライト時間の長さや航空券代の高さのせいですぐに現地に向かうこともできません。同様に、日本国内でなら簡単にできる「今度の連休に新幹線で会いに行くわ~」という気楽な会い方もできません。

多くの海外在住者が日本の出来事を気にするのは出羽守でも何でもなく、ただ彼ら自身の知り合いのことが心配だからだと思います。沈んでいく船を対岸から見ることしかできない状態はもどかしいですよ。

終わりに

ざっと挙げてみて、現時点で私が海外生活で不便さを感じているのはこれくらい。「全然困ってないやん!」と思われても仕方ないレベルの内容やな。

ただ、海外在住歴が長くなればもっと気付くことも増えるだろうし、あとはどこの国や地域に滞在しているか、も関係しているとは思いますね。

幸い私はインフラも社会システムも整っている国々に滞在してきたので「必要最低限の物資にすら困る」という極限の状態は経験したことがありません。そういう場所に滞在することになればこの「困ったリスト」の内容もまた変わると思います。

あとは海外在住者が困ることで有名なものと言えば「日本の公的書類の準備の面倒さ」でしょうか。私自身はまだそれを経験していないものの、パスポート更新用の戸籍謄本請求などのように日本社会対応しかしていないものは厄介だろうなとは思います。

私が直近で経験することになる公的書類の請求は、カナダ留学用の無犯罪証明書請求になりそうです。
※カナダでは医療関係従事者や子供と関わる教育関係従事者になるには無犯罪証明書提出が必須。

公的書類ではないけど、日本のある保険を解約する際に「その保険会社が日本の私の親族に解約書類を郵送→親族が私に国際EMSで書類を郵送→私が滞在国で自筆記入してEMSで親族に返送→受け取った親族がその保険会社に書類を郵送」という処理をするよう求められた時は面倒過ぎて日本の親族にそのまま代筆・返送してもらいました。

こういう時印鑑って便利ですよね。サインなら「筆跡が違うぞ!」と即バレますが、印鑑なら百均でも買えるし。
だからこそ個人的には「印鑑は安全」と考えている日本の雰囲気はちょっと不思議なんですが。

のん気に放浪しているだけの今ですら感じる上記のことは、将来的に生活基盤を完全に海外に移した場合でも惜しく感じるんじゃないかな、と思います。
これを考えると、ドラえもんの秘密道具で現実になってほしいのはやっぱり「どこでもドア」かな。

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