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寄付を通じて思った児童労働への間接的関与

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日本を出るにあたり、所持品を最小限にするために色々なものを売ったり処分したりしています。ただ、中には状態が良いものなどもあるので、捨てるよりはどこかに寄付したいと思いました。
それに伴って少し思ったことなどを書いていきます。

寄付先

海外の子供に寄付したかったので、宅配での寄付先をネットで調べると以下4団体を見つけました。

その団体のSNSの投稿内容やフォロー状況、過去や現在の活動内容を分かる限り調べ、最終的に寄付先に「セカンドライフ」を寄付先に選びました。

「セカンドライフ」はNPO法人グッドライフが行っている国内外への寄付事業の一環です。
公式サイトにも信頼できる組織情報をきちんと記載しており、組織の理念だけでなく公式Twitterのツイートや「いいね」を見ても人道的であることが分かったので、こちらの団体に寄付することにしたんです。
また、寄付する箱1つごとにワクチン募金もしているそうなのでその点も良いなと思いました。

セカンドライフで寄付できるもの

「セカンドライフ」で寄付できるものは衣料品やおもちゃなどから、キッチン用品や電化製品など多岐にわたります。詳しくはこちらのページから。
子供向けのものは日本以外だと主にフィリピンやタイに、食器や衣料品などは主にアジア諸国へ寄付されるそうです。

寄付する際は元払いなので、申し込んだ2~3日後にセカンドライフから送っていただける集荷伝票を貼り付けて発送した後、銀行から申込料金の振り込みをする必要があります。寄付の流れはこちらのページから。

申込料金には「送料+ワクチン代+活動費」が含まれているそうです。サイズによりますがダンボール1箱2,500円ほどなので、荷物の仕分けや現地への輸送コストのことを考えてもこの申込料金はそれほど高くないと感じました。

ワールドギフトとセカンドライフのHPを見た際、寄付できるものに「化粧品」もあることが意外でした。セカンドライフに訊ねたところ、使いかけの化粧品でも寄付可能だそうです。

ただ、このことについて少し考えるものがありました。

マイカのための児童労働

寄付できるものに「化粧品」を見つけた時、以前Youtubeで観たドキュメンタリーを思い出しました。インドの児童労働に関するものです。

The Dark Secret Behind Your Favorite Makeup Products | Shady | Refinery29

このドキュメンタリーが追ったのは、今や化粧品に欠かせない物質となった鉱物「マイカ」についてです。

マイカ(mica)は和名では「雲母」で、化粧品として顔に塗るとキラキラした輝きが出ます。化粧品以外では車の塗装や電化製品を始めとした様々な日用品に用いられているようです。

マイカの大半はインドから産出されており、国内外の主要化粧品メーカーの多くがインドと契約しているそうです。ただ、ドキュメンタリーの中でマイカの違法鉱山で働いていたのは幼い子供達でした。

落盤事故が起きて亡くなった子がいるので穴の中に潜るのが怖いと言う子、4~5歳から働いているという子もいました。
彼らは学校に行くこともなく毎日命の危険を冒して深い穴に潜り、彼らが掘ったマイカが国外でどのように使われているのかも知らずにひたすら働き続けていました。ドキュメンタリーの記者が訪れた地域では、2万人近くの子供がそのようにして働いているそうです。

彼らは法律に守られていないだけでなく、子供ということで賃金も安く済みます。非力なので雇用主の大人に歯向かうこともできないでしょう。
親も子供が働けば助かるので、違法労働自体に文句は言いません。子供はただひたすら搾取されます。

マイカ使用に対する「LUSH」の取り組み

今回の件を調べていた際、「LUSH」はマイカの使用をやめた化粧品メーカーの一つだと知りました。「ラッシュのマイカについてよくある質問」ページで詳しく解説されています。

「LUSH」の商品
画像引用元:Lush Cosmetics

その質問ページによると、天然マイカの採掘に児童労働が関わっていること、そして、いくら児童労働が関与していない天然マイカを仕入れようとしても仕入先の透明性を確信できないことから、LUSHは2018/01以降の製品原料から天然マイカを全面禁止し、代わりに合成マイカを用いることにしていたそうです。
LUSH曰く、天然マイカが使われている場合の原材料名は「マイカ」ですが、合成マイカが使われている場合は「合成フルオロフロゴパイト」と記載されているようです。

ドキュメンタリー内で記者が自分の愛用している化粧品原料を調べた際、どのメイクキットにもマイカが使われており唖然とするシーンがありました。

そこで私も自分の化粧品を見てみたところ、セザンヌのチークにもRimmelのアイシャドウにも「マイカ」が使われていることが分かりました。以前使っていたORBISのアイシャドウにも含まれていました。

ただ、これらの製品に天然マイカが使われていたからと言って、別にメーカーを責めたいわけではありません。ここで重要なのは、児童労働が関わる製品が日常生活に当たり前に存在していることだと思うからです。

先進国の人々が快適な暮らしを送るために、世界のどこかで子供達が働いていることは知っていました。
ただ、私自身が毎日使っていた化粧品が児童労働と間接的に関与していたことはやはり衝撃でした。私が「安い」「お得」と思って買った製品の裏には、その数百円の化粧品の値段よりもはるかに安い賃金で毎日働かされる子供達がいたんです。

今回の寄付の件で思ったこと

私が寄付を考えている団体の寄付先には恐らくインドも含まれていると思います。手にする人々の中には、マイカ採掘でなくとも日夜働いている幼い子供もいるかもしれません。

死と隣合わせで子供達が採掘したマイカを使った化粧品をそういった子供がいる国々に寄付する、という構図を考えた時呆然としました。
もちろん、化粧品を寄付した場合それを実際に手にするのは働いている子供達ではなく年頃の女性でしょう。悲しいことに、子供達はそんなこと知る由もないのですから。

「これが世界」と言われればそれまでです。途上国であるほど社会システムは不公平で不平等ですし、強者には甘く弱者には過酷です。
ただ、天然マイカと児童労働の関連性を知った今、どんなにお手頃価格だろうが「マイカ」を含んだ化粧品を買おうとは思えなくなりました。

ドキュメンタリー後半では、児童労働から解放されたおかげで学校に通い、将来の夢を口にする子供達が出ていました。基金の支援で3,000人以上の子供が学校に通えるようになったそうです。

マイカ採掘でしか生計を立てられない貧しい人々はどんなに危険であってもマイカに頼らざるを得ません。その循環を絶つには親には仕事を子供達には教育を受ける機会を与えることが大切で、それは政府や企業の長期的な支援で解決できる問題だということが示されていました。

終わりに

例えば児童労働に毅然と反対するLUSHのような企業や、子供達の教育への支援を行う企業に共鳴し賛同する人が一人、また一人と増えれば、他の企業も消費者の需要や意識の変化を察知して変わらざるを得なくなり、社会の潮流も変わる可能性もあります。
今回の寄付を通してそのことに気付くことができました。私もLUSHに賛同します。

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