コロナとGo_Aの新曲「ШУМ」

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Go_Aの画像

私の好きなウクライナのバンド「Go_A」がMVにコロナ要素を取り入れた新曲「ШУМ(ウクライナ語で”騒音”)」を1/22に発表していました。フェイスシールドと防護服姿で歌うMVはなかなか攻めてますね。

メインビジュアル画像引用元:Eurovision

Go_Aの新曲「ШУМ (Shum)」のMV


英訳された歌詞を見ると「さあ麻の種蒔きするよ」みたいな歌詞なのでMVと全く違いますね。「Ukraine: Go_A release “SHUM”…Delegation confirms it’s not their song for Eurovision 2021」での記事によるとGo_A曰く「冬が明けた後に”春”という季節を呼び起こし、冬眠から目を覚ましつつある生き物全てを急かす」ニュアンスだそうです。コロナという”長く辛い冬”に抑圧されていた人々のために「春よ、早く来ておくれ」と願い、人々に対しても「春が来るんだから早く起きて(もうすぐ明るい時間が戻ってくるよ)」という呼び掛けを込めているのでしょうか(深読みしすぎ?)。

英訳してくれた人曰く”ШУМ(Shum)”は春を呼び寄せるためのウクライナの古来のダンスで、歌詞に度々登場する「hemp(麻)」は昔は紙や衣装の繊維の原材料として農家に重宝されていたそうです。

ウクライナのバンド「Go_A」について

ウクライナの伝統と電子音楽を組み合わせた曲を生み出してきたバンドです。2020年開催のEurovision(ヨーロッパ圏の大規模な音楽イベント)に向けてのウクライナ国内での選抜大会に「Solovey」を掲げて出場しました。
視聴者と審査員両方の評価を得て優勝し、2020年5月にウクライナ代表として出場予定でしたがその年のEurovisionはコロナで延期になってしまっていたそうです。
私もこの「Solovey」を聴いて一気にGo_Aにハマり、彼らの他の曲も漁りまくりました(「攻殻機動隊」シリーズをきっかけにロシア人歌手Origaの曲を聴いてきたので、スラヴ語+電子音楽という組み合わせが好きだったせいかもしれません)。

Eurovision公式サイトによると、バンド名である「Go_A」の”Go”は「movement(前進)」を意味し、”a”はギリシャ文字の「α」でそこには「文化の起源を振り返る」という意味合いが込められているそうです。

メインボーカルの女性:Kateryna Pavlenkoは人生のほとんどをウクライナ民謡の歌唱に充ててきた正真正銘の民謡のプロで、民謡の技巧である「white voice」の持ち主のみならずとてつもない声域の幅で歌えるそうです。

Go_Aの代表曲「Solovey」

「Solovey」はウクライナ語で「ナイチンゲール(鶯のように美しく鳴く小鳥)」です。「ナイチンゲールよ、どうか鳴かないで。愛しいあの人に隠れて会っていることが母さんにばれて別れさせられてしまう」というような歌詞でした。

ウクライナ大会での実際の「Solovey」歌唱の様子

バンドの外見はゴツいのですが歌詞は繊細です。ただ、「Go_A’s “Solovey” lyrics describe a love story in the Ukrainian countryside」でGo_Aが語っているところによるとこの曲は悲恋を歌ったものではなく、困難なことに直面した際にとる行動の大切さを暗に描いているそうなのですが…てっきり、悲恋に引き裂かれた少女の嘆きの歌かと思っていました。
上記のページのGo_A曰く、少女は彼に夢中になっていた時は「彼のことなんて忘れられるはずがない」と嘆くのですが実は彼からは真剣に相手にされていなかったことに気付いた後はそれに気付いていないふりして彼に付き合ってあげ、最後に袖にするそうです。
おいおい、そんなエンディングが待ってんのか…

コロナの間にGo_AがEurovision2021に向けて書いていた、という曲が今月発表された「ШУМ(Shum)」なのだと思います。

Go_Aの「Веснянка」の野外ライブの様子

歌い方はロック・バンドっぽくないのに電子音を組み合わせると一気に別の曲調になるからすごいです。
こちらのブログでGo_Aについてもっと詳しく書かれていました。管理人の方はオーディション番組で原石を見つけるのが好きだそうです。
ウクライナのエレクトロフォークバンド『Go-A』の疾走感がハンパない! ~Go-A~

終わりに

Go_Aについて調べているうちに「Solovey」の歌詞の真相なども知れて満足満足。
他にもヨーロッパ圏・北欧界隈で好きな歌手がいるので今度自己満足用記事にまとめたいです。

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