シャドーイングに納得した

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カセットテープ

英語のspeaking力やlistening力を上げるにはシャドーイングが良いということは中学の頃から散々聞かされてきたのですが今までその効果をあまり納得できていませんでした。ただ、先日ふと「もしかしてこれか?」と思ったことがあったので呟きとして書いてみます。

好きな歌を覚える時と同じ?

先日こたつの中で寝っ転がってある曲をwalkmanのスピーカーから流して聴いていた時、その歌詞を覚えたくなって歌に合わせて何度も熱唱しました。
1回聴いただけでは覚えられないので2度3度と繰り返して再生し、曲に合わせてまるでカラオケのように歌うということを何度か繰り返すうちに最終的には4分間の1曲分の歌詞を諳んじれるようになりました。

その歌を真似していただけなのでその時は歌詞の一つ一つの言葉の意味を理解せず後から「ああ、こういうことを言っているのか」と分かったりしたのですが、そうして1曲分の歌詞を自然と歌えるようになった際に「もしかしてこれがシャドーイングのやり方と効果か?」と思ったのです。

はじめは曲に合わせて歌うことすらできなかったのですが最終的には完全に音と歌詞を覚えたのでこれからはwalkman無しでもその曲を一人で歌えます。
英語もこれと同じで、最初は聞き取れなかった音でも何度も音声に合わせて耳と口から覚えることで自分のものにする(=発声できる)ということがシャドーイングの効果なのかもしれません。

今までは「聞こえてきた音声の少し後を追うようにして口に出す」というシャドーイングの方法が分からなかったのでただ普通に音読を繰り返してきたのですが、難しく考えずに好きな歌を覚える時と同じ作業をすれば良かっただけなんですね。

今回歌の歌詞を覚えるということを通して言葉を「音」で学ぶ効果を実感したのですが、これに関連して思い出すのは昔の日本の基礎教育です。

「音」として学ぶ方法

昔の日本の子供達の勉強には漢文を用いていたことは有名ですが、彼らは最初にひたすら漢文を音読していたそうです。これは「素読」という過程で、この段階では文法や言葉の意味など考えず、文字通りに読んでいきます。その後に先生から文章の意味を説明され、最初に音として覚えた語句の意味を体系的に理解していったそうです。
実際にどのように勉強していたのかについては「江戸時代の藩校の暗誦教育」というページが詳しいです。もともとは小学校教師向けに音読教育の重要性を伝えていたメールマガジンだったそうで、他にも古代から近代に至るまで日本の教育では音読をどのように活用してきたのかが載せられています。

今でいう小1、小2ほどの年齢の子供達がひたすら漢文を読み、正しい文章構成や語句の使い方などを覚える方法は「学ぶ」の基である「まねぶ」という言葉の通りだと思います。何事もまずは「真似」をして原型を身に付けた後でないと個性の出しようがないです。
文章の正しい書き方を知らない段階の時に「自分の言葉で書きなさい」などと言われても書けるはずがありません。作文嫌いの子供が出てくる理由にも納得します。

私は言語学習が好きなので今まで色々な言語に雑に手を出してきたのですが、個人的には文法先行で勉強した言語よりもこのように「音」先行でフレーズを真似して覚えることから始めた言語の方が記憶の中によく留まっています。
音を覚えているので実際に発声できますし、勉強を進めるうちに「なるほど、あのフレーズにはこういう語句や文法が使われていたのか」と後から分かることでより頭にも残りやすいです。そのため、まずは大枠のイメージを掴んで馴染んだ後に詳細を見ていくという「音」先行の勉強法を信頼しています。

ただ、初心者レベルを脱するには文法は不可欠なので「音」のみの勉強はあくまでも導入段階だとも分かっています。今は英語以外には中国語を勉強していますが中国語はとにかく「音」が大事だそうなのでこの段階は重要ですね…

完全な余談

私は日本語に無い「巻き舌r」の音が大好きなので、外国語学習をする際はその音を含んだ文字を発声する時が結構好きです。ただ、台湾で話される中国語はこの「巻き舌r」音が弱く、「巻き舌r」音強めで話すと「大陸(中国本土)っぽい」と人によってはあまり良い印象を抱かれないとも聞いたので台湾に行った際は気を付けようと思っています。

中高では英語をゴリゴリの受験英語対策の勉強法で学んでいたので、高得点奪取のためにひたすら得点ゲームに明け暮れた結果、英語は「外国語を活用するための勉強」というよりもむしろ単なる得点源の一種に成り果てていました。そこには「日常生活で自然と使える」英語ではなく、「いかに難文を読解し高い偏差値を叩き出せるか」という殺伐とした英語しか無かったんですよね。
やれ試験だ偏差値だと気負わずに好きなペースで言語学習できる今が楽しいです。

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