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アルメニアの路線バスとメトロの便利な利用方法

アルメニアのバス

アルメニアの首都エレバンの主要公共交通機関と言えば「バス」と「メトロ」です。特にバスは市街地を縦横無尽に走っており、メトロ駅が近くに無い場所でも気軽に行くことができます。
また、アルメニア語が分からなくても簡単に利用できて観光客でも十分乗りこなせるので、その利用方法を紹介します。

この記事の概要

アルメニアの公共バスの乗り方

アルメニアの公共バス
アルメニアの公共バス

エレバンではひっきりなしに公共バスが走っていて、まさに市民の足。
バスの車両はとんでもなく古いものから普通のバンタイプ、電子案内が付いた最新タイプまで幅広いです。中には中国から友好の証として寄贈されたらしいバスも走っています。
共通しているのは車体にバスの番号が割り振られていること。そのため、もし自分が「1番バスに乗ればいい」ということさえ分かれば後はバス停で1番のバスを待つだけです。

バス停
ただ、これに広告が貼られまくってて一見バス停だと気付かない時もある
年季の入ったトロリーバス
ブルガリアでも似たようなバスが走っていた
黄色のバスは比較的古め
青いバスは最新版っぽい

アルメニアの公共交通機関検索サイト

バス(もしくは長距離鉄道)を探す時にはアルメニア人のゲストハウスオーナー男性に教えてもらった「Journey Planner」を使っています。これはアルメニア国内の公共交通機関一括検索サイトで、スマホで検索する場合は “t-armenia.com” と調べると一発で見つかります。

このサイトは「使いやすい公共交通機関サービスを市民に提供し、アルメニア社会をより発展させる」ことを目的にアルメニア人とスロバキア人の有志ITチームによって開発されたもので、アルメニア政府とは何の繋がりも無いそうです。
UIも分かりやすく、本当に使いやすいです。

出発地と目的地、出発日と時刻を入力すると鉄道かバスの2通りの公共交通機関を示してくれるだけでなく、サイト言語はアルメニア語、ロシア語、英語に対応しているので外国人にも便利です。

例えばエレバンの中心地「Republic Square」からショッピングモール「Yerevan Mall」までバスで行きたい場合、 まずはその名称を入力して付近のバス停が表示されるか調べます。
そして、その建物や場所の名称ではバス停が見つからない時は地図からちょうどいい場所を選べばOKです。

水色のバスマークの中から選べる
地図上に発着点も表示される
バスの種類や番号も分かる
緑色枠のバス(2番)はトロリーバスという表示

余談:ヨーロッパ圏の公共交通機関一括検索サイト

もし「Journey Planner」で希望の交通手段が見つからない場合は「Rome2rio」で検索すると見つかる場合があります。
このサイトは運が良ければそこから別サイトに遷移してバスのチケットも買えるのでとても便利です。ブルガリア国内でのバスや鉄道の移動時は常にこのサイトを使っていました。

Rome2rioの検索結果ページ

アルメニアの公共バスの運賃など

バスの運賃は目的地がどこだろうが100AMD(約20円)です。古いバスならバスに乗った時か降りる時に運転手に直接運賃を手渡す方式です。

運転手の隣に運賃ケースがある
混んでいる時は助手席にも乗客が座る

そのため、100AMD硬貨を1枚、もしくは50AMD硬貨×2枚程度を用意しておくとスムーズに乗り降りできます(個人店や食品店などでは5,000AMD、10,000AMDのような高額紙幣で払うと嫌な顔をされることもあるので、普段の生活でも小銭がジャラジャラあった方が便利な気がする)。

運転手はバス停をすっ飛ばしたりなどせずにきちんとどのバス停でも停車してくれるため、私は毎回Google mapを見ながら自分の降りる場所を随時確認しています(不安な時は「すみません、ここで降ります」とロシア語で伝える)。

また、バス内にエアコンは効いていないため窓は全開です。
アルメニアの人々は子供に寛大なので、小さな子供が一緒にいる場合は近くの大人たちが席を譲ってあげています。また、満員バスに夫婦で乗ってきた際は夫が妻のために席を譲るのをよく目にします。
以前、買い物袋みたいな袋に子犬をそのまま入れて乗ってきたおばあさんがいた時は「こんなんもできるんや?!」とたまげました。

アルメニアのメトロの乗り方

メトロ駅入り口

エレバンのメトロや駅構内はかなり綺麗に整備されており、日本でいう「上り/下り」の2通りの路線しかないので迷わずに済みます。また、メトロは大体5分間隔くらいで運行しており、ホームに入ったらそこでちょっと待つだけです。

切符は駅構内にあるオレンジ色の箱型有人窓口で購入します。運賃は公共バスと同じでどこでも100AMD(約20円)です。
ただ、切符といっても「券」ではなく、アジア圏のメトロのトークンのようなプラスチック硬貨です。
メトロのホームに行く前に回転するバーが備わった改札があるので、そこにそのプラスチック硬貨を入れてくぐり抜けます。もしくぐり方が分からなければ改札に見張り番のような人がいるのでその人に訊ねれば教えてくれます。

なぜかゲストハウスのキッチンに転がっていたメトロの切符
1円玉くらいのサイズ

旧ソ連圏だった影響か、メトロのホームに行くには地中深くまでエスカレーターで降りていく場合が多いです(エスカレーターは長い上に速度が速いので下る時が少し怖い)。

アルメニアのメトロのちょっとした注意点

メトロのホーム

メトロは横揺れがかなり激しいので、立っている乗客は手すりに掴まったり壁にもたれかかったりしてバランスをとっています。
また、東京で目にする「降りてくる人のために次の乗客は両脇に避ける」などという暗黙のルールは一切存在せず、メトロが到着するやいなや降りる人と乗る人が一気に入口に集中していますね(横幅が大きいおばちゃん達は躊躇いもなく乗り込んでいってて強い)。
あと、発車時にメトロ車両入口の扉は容赦ない勢いで閉まるため、駆け込み乗車などして挟まれようものなら相当痛そう。

車内は日中は混んでいます。
それでも日本とは違ってどの男性もわざとぶつかってきたり密着してきたり舌打ちしてきたりしないので、女の私にとってはアルメニアのメトロは日本の電車やメトロとは比べようもないくらい快適です(別にこれは今まで旅行先でメトロや電車を利用してきたフィンランド、台湾、タイ、ブルガリア全ての国でも言えることやけど)。
むしろ、アルメニアのメトロでは「危ないからこの壁にもたれかかりなよ」という風に男性が自分の場所を譲ってくれたことが何回かあります。基本的に大体女性や子供が優先な印象。

このメトロ駅のホームは地上にあった
壁画が綺麗なので1番好きなメトロ駅:Yaritasardakan
「Republic Square」駅の次の駅です

日曜日のように人が多い時には駅構内に警察官がいます。
アルメニアの警察官には一般的な警察ユニフォームの人もいますが、一見陸軍の軍人に見紛うような青い迷彩服+踝までの黒いブーツという姿の人もいるのでかっこいいですね。
迷彩服警察官はRepublic Squareの前の政府機関の建物周辺に特に大勢います(でも暇なのか公園のベンチで駄弁っている姿もよく目にする)。

アルメニアの警察官

海外のメトロ・電車利用時に便利なアプリ

海外旅行時に現地のメトロや電車を利用する際に便利なアプリが「NAVITIME Transit」です。

これは世界各国の主要都市の路線図をオフラインで確認できるアプリで、私はアルメニアだけでなく今までタイでもブルガリアでも使ってきました。路線図が色分けされているので「これらの駅を通過後にここで降りればいいんやな」ということが一目で分かります。
また、路線図は随時アップデートされているので情報も比較的新しいと思います。

アルメニアの路線図の一部

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終わりに

私は海外では電車やバスのような公共交通機関に乗るのが好きです。3ヶ月間滞在していたブルガリアでもそれこそ縦横無尽に数えきれないほどブルガリア国内を電車やバスで移動していました。
現地の言葉で切符を買って現地の人々と一緒に移動する、というのはその国の雰囲気をより味わえて楽しいですね。

アルメニアではロシア語が通じるため、日常で何か伝えたい時はロシア語を使っているものの「ありがとう(Շնորհակալություն : Shnorhakalutyun)」はアルメニア語で言うようにしています。
外国人の私がアルメニア語を発した時に現地の人々が一気に顔をほころばせて喜ぶ様子を目にすると「やっぱりロシア語ではなくて彼らの母国語であるアルメニア語を使いたいなあ」と感じます。
でもアルメニア語は音が複雑で覚えるのがちょっと大変なんや…

それでも私はこの国が相当気に入っているため、これからちょこちょこアルメニア語も覚えていきたいな。今は「Yes/No」「Thank you」くらいしか言えんから。

余談:アルメニア語を学べる場所

Google翻訳以外では「ブルガリア語を覚えていくうちに感じたこと」でも紹介した無料外国語学習サイト「Loecsen」が便利です。

Loecsenのアルメニア語ページ

ただ、このサイトの表現と実際に現地で使われている表現は一致しない場合もあるので、その場合はその都度覚え直していった方がいいかも。

また、Youtubeにある以下のアルメニア語入門講座動画は素晴らしく分かりやすいです。基本的な挨拶からアルメニア文字まで学ぶことができます。音声は英語です。

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