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ブルガリアで受けたPCR検査とEU圏のコロナ状況について

サニタイザーとマスクの画像

セルビアに入国するには到着前48時間以内のPCR検査の陰性証明書が必要なので、ソフィア国際空港でPCR検査を受けてきました。その時の手順に加えて現時点でのヨーロッパ圏のコロナの状況も書いていきます。

この記事の概要

ブルガリアでPCR検査を受けられる場所

Covid-19 in Bulgaria: PCR Tests & Vaccines」によると、ブルガリアでは病院や研究所を合わせた合計36箇所でPCR検査を受けることができるようです(一覧はこちら。ただし全てブルガリア語)。
その中でも主要検査機関として挙げられているのが以下5箇所です。

  • ソフィア
    Tokuda Hospital Sofia, CibaLab, Laboratory “Ramus”, University Hospital “Sofiamed”
  • ヴァルナ
    University Hospital “Sveta Marina”, Independent medical-diagnostic laboratory (IMDL) “City Lab”
  • ブルガス
    Medical diagnostic laboratory LINA
  • プロブディフ
    University Hospital “Pulmed”, University Hospital “St. Georgi”
  • ラズグラード
    Hospital “St. Ivan Rilski”

ソフィアの「Tokuda Hospital」は日本との共同事業の一環として2006年に開設された私立病院です。実績ある私立病院として数々の受賞を経て、2016年にはブルガリアで2番目に大きい病院となったそうです。このことを知った時、思わぬところで日本がブルガリアに関わっていたことに驚きました。

ブルガリアでのCOVID感染検査費用の相場

  • PCR検査:150~160BGN(約10,000~11,000円)
  • 抗原検査:30BGN(約2,000円)
  • 自宅での検査キット:25~30BGN(約1,700~2,000円)

参考サイト:「Covid-19 in Bulgaria: PCR Tests & Vaccines

ただ、病院のサイトを見てもPCR検査専用予約フォームなどは無く、自分で電話して予約する必要があったので、それよりも簡単に検査できるソフィア国際空港でPCR検査を受けることにしました。

ソフィア国際空港でPCR検査を受けた時

ソフィア国際空港でCOVIDの検査を提供しているのは「GENICA」というブルガリアの研究機関です。検査専用サイトはスマホでも操作しやすく、英語版もあったので助かりました。
ただ、オンラインからの予約フォームはあるもののブルガリアの市民権保有者だけが登録可能なので、外国籍の私は当日に直接検査所に向かいました。
GENICAの空港検査所専用サイト

GENICAによる検査費用

  • PCR検査 or LAMP検査:各130BGN(約9,000円)
  • 抗原検査:75BGN(約5,000円)
    ※支払いは現金もしくはクレジットカード

ソフィア国際空港内のGENICAについて

ターミナル2に入ってすぐにある看板
  • 場所:ターミナル2(空港のメトロ駅を出てすぐ)の1階
    ※空港までは市内中心部のSerdika駅から「空港行き(黄色線)」メトロで30分(1.6BGN)
  • 検査可能時間:3:00~23:00
  • PCR検査結果確認可能時間
    3:00~18:00に検体採取した場合:当日2時間後
    18:00~23:00に検体採取した場合:翌日の5:00
    ※抗原検査の場合は15分後に結果が出る

ソフィア国際空港でPCR検査を受けた時の手順

  1. 受付で申し込み
  2. 医師による検体採取
  3. 検査結果受け取り

1.受付で申し込み

「swissport」というブースで受付&検査結果受け取りをする

まず、通常の航空券を購入するようなカウンター内の「swissport」の「registration」窓口に向かいます。並んでいても2~3人程度なので、すぐに順番が回ってきました。
どのタイプの検査をしたいのか訊ねられ、「PCR検査」を申し込むと以下の情報を求められました。

  • パスポートの提示(※PCR検査に必須)
  • メールアドレス
  • 電話番号(※任意:ブルガリアの電話番号を持っている場合のみ記入)
    ※メールアドレスと電話番号はメモ用紙にペンで書いて渡す方式

私はブルガリアのSIMカードを入れていたので電話番号も記入すると、すぐにSMSで検査結果確認用のログイン名とパスワードが届きました。その後GENICAからメールが届き、SMSと同じ内容が表示されていたので登録の際はどちらか片方があれば問題ないと思います。ただ、見やすさは「SMS>メール」のように感じました。

その場で130BGN支払うと、以下の用紙を渡されました。これを持って検体採取ブースに向かいます。

検体採取に関する申込み&承諾書

2.医師による検体採取

検体採取ブース

申込みが済んだらそのまま「swissport」カウンターの裏側に行き、医師から「Ok, come in.」と呼ばれた後に入室します。
細長い紙の棒のようなもので両鼻の奥までグリグリされた後、口の中も何箇所か拭われて終了です。

日本でPCR検査(唾液)を受けた時は「検査の30分前は飲食や歯磨きをしないように」と注意書きがあったので念の為この時もそれを守っていたのですが、この時は特にそのような指示はありませんでした。

3.検査結果受け取り

PCR検査陰性証明書。QRコードからは検査結果確認ページに飛べる

検体採取の2時間後に再びカウンターに行き、無事に「陰性」の検査結果を受け取りました。日本で受けた時は結果が出るまでに最短で半日かかっていたので、ブルガリアでのこの速さには感嘆しました。

申込時に「結果はオンラインで確認したい」と言うと「それも可能だけど全部ブルガリア語だから2時間後にまた来た方が良いと思うよ」と受付の女性に言われたのでそれに従いました。検査結果を紙で貰えたので、アドバイス通りその場で2時間待って良かったです。
2時間後にはオンラインでも「Results」という箇所から自分の検査結果を見れるようになったのですが本当に全てブルガリア語だったのでブルガリア人向けですね。

平日の昼間にも関わらず空港内は多くの人々で溢れていたのが意外でした。3月にブルガリアに来た時は「閉館中なのか?」と思うくらい閑散としていたので、あの時とは大違いです。

空港内にはコンビニのような場所や薬局、両替所もあります。
空港内の郵便局から日本へ荷物を送りたかったのですが、インフォメーションの人に訊ねても「空港に郵便局は無いよ。ポストは外にあるからハガキとかは送れるけど」と答えられたので諦めました。
空港サイトにはターミナル1&2に「郵便局」があると表記されているし、この前行ったソフィアの国際便郵便局(改装中だった)でも「空港から送って」と言われていたのですが…

ブルガリアではサイト上の情報と実際の情報が一致していないのは珍しくないので、まあ仕方ないんかな。セルビアから送ろう。

セルビアから日本に荷物を送った時の記事

EU圏のコロナの状況(2021/06/03現在)

私が入国した3月頃のブルガリアはEU圏の中で感染率と死亡率が高かったのですが、あれから3ヶ月経った今はワクチン接種も進んでいるためか国内全体でも連日陽性率が2%未満と、格段に感染が収まってきています。
Our World in Data」によると日本のワクチン接種完了率は3.0%なのに対し、ブルガリアでは8.4%です。

そのため、例えばエストニアは「過去2週間以内に感染者が150人/10万人以上のEU圏の国からの入国者は入国後10日間の隔離が必要」と入国制限が厳しめですが、ブルガリアでは過去2週間の感染者が92.7人/10万人という結果を踏まえてブルガリアからの隔離無し入国はOKに変更したほどです(2021/06/03現在)。
エストニア外務省の入国条件ページはこちら

エストニア外務省の統計情報(2021/06/03現在)

エストニア外務省の統計は10万人あたりの数値で算出しており各国を比較しやすいので以下に感染者率が高い国と低い国をそれぞれ引用します。

現在EU圏で感染者率が突出して高いのは以下の国のようです(10万人あたり)。
バルト3国のうちの2国がやけに高いのは何故なんでしょうね。

反対に感染者率が低いのは以下の国です(10万人あたり)。
人口が少ない小国や島国という地理的理由もあるのかもしれません。

エストニア外務省の「150人/10万人以上の感染率の場合はアウト」という条件で見た場合、今年の3/1~3/7のデータではEU圏の34ヵ国中25ヵ国が「アウト」でその平均感染者数は約396人だったのに対し、6/3時点ではそれが13ヵ国(平均感染者数:約293人)にまで減少しているので全体的に改善が見られます。※6/3にデータが無いフランスは除外
特にチェコは1120.0人から118.24人とほぼ90%減なので凄まじいですね。ワクチン接種完了率も15%と、ドイツ(19.7%)やフランス(17.2%)並なのでEU圏でも高めです。

そして、現在エストニアに隔離なし&観光目的でも入国可能なEU圏以外の国は以下です。以前はこのリストに日本も入っていましたが今年の2月に完全に除外されました。

その時の関連記事

ただ、6/3に発表されたニュース記事「EU各国 日本を不要不急の渡航認める国のリストに追加で合意」曰く、EU並に感染が比較的収まってきているとして日本もEU圏の国に自由に渡航できるようになったそうです(最終判断は各国次第ですが)。
個人的には日本の感染状況の数字は絶望的に信頼度が低いと思うのですが、他国にはその事情は分からないのかもしれませんね。

終わりに

無事にコロナの陰性証明を入手できたので、これで問題なくセルビアに入国できます。無査証90日間滞在のブルガリアからは今週中に出国する必要があったので、万が一陽性となった場合は滞在日数の面からも非常に危なかったです。

また、アルファ株やベータ株、デルタ株…と変異株が次々に現れているのでワクチン接種がどこまで有効なのかは不明ですが、未接種よりも接種済の方が明らかに感染後のリスクが減ると思うので私も早くワクチン接種をしたいものです。

最後に、今回大まかにデータを見て思ったのは、日本のように数字の恣意的調整や捏造を繰り返している場合はこういう統計でも正しい情報が得られない上に、将来、当時の状況を比較検討しようにもそれができなくなるので厄介なんじゃないか、ということです。
あと、他国からすればその国が公開している数字を根拠に「渡航/国境開放が安全かどうか」を判断するので、その数字が実際の状況を反映していない場合は他国の人々に対しても無責任だと思いますね。