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セルビアからアルメニアへ入国した時のこと

飛行機の窓

先週末、飛行機でアルメニアに入国しました。深夜3時着の便だったので予想以上に大移動で疲れました。
セルビアのベオグラード・ニコラ・テスラ空港~アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港までのことなどを書いていきます。

この記事の概要

  1. ベオグラード・ニコラ・テスラ空港までのバスでの行き方
  2. 空港についてと搭乗手続きの不思議な順番
  3. AEGEAN(エーゲ航空)の夜の機内食とオリンピックに関する余談
  4. アテネでの乗り継ぎで慌てたこと
  5. AEGEAN(エーゲ航空)の深夜の機内食
  6. アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港での入国手続き
  7. アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港でSIMカード購入
  8. アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港で両替
  9. アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港からエレバン市街地までバスでの行き方

ベオグラード・ニコラ・テスラ空港までのバス

続々とやって来るバス。
バスそれぞれに数字が割り当てられているのでキリル文字が読めなくてもバスを判別可能

ベオグラード市街地からニコラ・テスラ空港までは約20kmあります。
公共バス(72番)なら片道40~50分くらいかかるものの乗り継ぎ無しで行けるため、空港に向かう際はこれに乗っていました。150RSD(約168円)の乗車料金を運転手に直接支払い、その場で切符を発行してもらいます。

余談

ブルガリアでもそうだったのですが、無賃乗車チェックが唐突に入りました。その時は検査員のような人が普通にバス停から乗ってきて、切符の有無を確認されました。
もし切符が無い場合ブルガリアでは罰金を取られると聞いていたのですが、セルビアでもそうなのかは分かりません。検査員は全員を確認し終えると次のバス停で降りていきました。

ブルガリアやベオグラードで公共バスに乗る際、私は毎回バス内で切符を買っていたものの、地元の人々の中には何も支払わずに乗り降りしている人もいたので「市民は乗り放題なんかな?」と思ったのですが真相は謎。運転手も乗客もいちいち気にしていません。

切符の呼び方はブルガリア語で「ビレト」、セルビア語で「カルタ」です。

セルビアの公共バスのチケット

セルビアのベオグラード・ニコラ・テスラ空港からの出国

セルビアのベオグラード・ニコラ・テスラ空港

搭乗時刻は19:55だったものの、ゲストハウスのチェックアウト後すぐにバスに乗ったので12:30には空港に着いていました。ただ、空港内には時間をつぶせる場所も無いため6時間近く待合椅子に座ってNetflix映画を観たりkindleで本を読んだりしていました。Wi-Fi速度は快適です。

また、ニコラ・テスラ空港内の売店で売られている飲食物は300mlのジュースが350RSD(普通のスーパーならせいぜい50RSD)したりとかなり高額なので、事前に飲み物と軽食を用意して行きました。

チェックイン~搭乗まで

今回私が利用したのはギリシャの「AEGEAN(エーゲ航空)」です。1番安いエコノミー席でしたが、「預け入れ荷物は23kgまで」「機内持ち込みは7kgまで+ハンドバッグ/PCケースが可能」という条件でした。

セルビアからアルメニアまでの航空券を買った時は最終目的地しか見ていなかったので、乗り継ぎ先がギリシャのアテネであることをこの時初めて知りました。

荷物の重さに関する余談

私はずっと、以下の格好で移動しています。

  • 40Lのバックパック(背面)
  • リュック(腹面)
  • 財布やスマホを入れたウエストポーチ(腰)

事前に荷物の重さを測った時、パンパンのバックパックが20kg、リュック(5kgのPC含む)が12kgもあったので荷物検査時はリュックとPCケースを分けました。ウエストポーチについては何も言われませんでした。

飛行機の重さやバランスを調整するために荷物の重量制限がかかっていると思うのですが、乗客には体重が50kgの人もいれば100kg近い人もいるので、正直、手荷物の重量が数kg変わったくらいであまり大差ないのかもしれない。これは単なる憶測だけど。

不思議な順番

一般的に国際線の搭乗手続きといえば

  1. チェックイン+荷物預け入れ
  2. 荷物検査+金属探知
  3. パスポート審査
  4. 免税店ゾーン通過
  5. 待合エリアでぼーっと待つ
  6. 搭乗

だと思っていたのですが、ベオグラード・ニコラ・テスラ空港ではなぜか「2.荷物検査+金属探知」が搭乗の直前でした。

そのため、チェックイン後には「2.」の工程をすっ飛ばしてパスポートに出国スタンプを押され、免税店ゾーンに入ります。
「国際線なのに荷物検査無しな訳ないやん?私が何か手続きミスったんかな…」と不安になりながら免税店ゾーンを歩いていると、所定の搭乗口番号が見えてきました。
そこでようやく荷物検査と金属探知が受けられることが分かったんです。

とはいうものの、19:55搭乗開始なのに荷物検査+金属探知チェックが始まったのは19:40。この時の機内は大型機かつほぼ満席だったので相当な数の搭乗客がいました。そのため、全員のチェックが終わる頃には20時を過ぎていました。
なぜあんなに直前でギリギリなのか…

それでもまあ予定通り20:40頃に離陸したので万事オッケー。

20:30頃の外の様子。
ブルガリアもセルビアも21時頃まで外が明るかった

AEGEAN(エーゲ航空)の夜の機内食

ベオグラードを離陸して30分後頃、機内食のサンドが配られました。「ベジタリアン」か「肉(ミート)」を選べて、ベジタリアンを選んだ私のサンドの具はトマト、パプリカ、キュウリで、デザートにチョコもついてきました。

機内食のサンド。写真ぶれてた

余談

食後、この時に配られたアルコールシートでついうっかり口周りを拭いたせいで後悔しました。
拭いた瞬間から口周りが火傷のようにヒリヒリし、アルコール臭を吸い込んだ喉がカッと熱くなったんです。
シートの裏を見てみるとアルコール度数70%でした。日本の除菌アルコールシートには度数表示が無いのですが、シートを使っていてあれほどの激臭や痛みを経験したことがないので70%よりもはるかに低いのだと思います。

アルコール度数70%のシート

ギリシャのこの航空会社もオリンピックと関わっているようで、シートはオリンピック仕様でした。世界の国々からすれば日本政府が公表している数字でしか日本のコロナの状況を知ることができないため、どんなに日本国民が反対の声を挙げようが残念ながら他国の人々にはその切情があまり届かないのでは、とも思います(最近ようやく「日本の状況は実はおかしいのでは」と英語ニュースで取り沙汰されていますが)。

むしろ今ほとんどの国は自国のコロナ対策重視でオリンピックどころじゃないので関心すら無さそう。ブルガリアやセルビアで私が日本人と分かった際でもオリンピックについて訊ねられたことは一度も無いです。

リオ五輪の時もスラム街を潰して大会施設を建設したり、ただでさえ経済が低迷していたのに施設建築のための巨額の財政赤字を出したりしていたせいでブラジル人達がオリンピック開催に猛反対していましたが、日本を含む他国にとっては特に気に留めるようなことでもなかったのと似たような感じなのかもしれない。自国以外のことなんて世界中の多くの人にとってはどうでもいいわな。
とはいうものの、今回は「コロナ禍」という最悪の状態なので開催国の国民の声云々以前の問題ですが。

アテネでの乗り継ぎ

1時間くらい経ち、夜のアテネに着きました。空港の入り口で入国審査用と乗り継ぎ用がすぐに分かれていたので迷うことはなかったです。

機内アナウンスや荷物検査で耳にしたギリシャ人の英語の訛りは凄まじく、一瞬、英語だと分からないレベルでした。個人的には、あのギリシャ人の英語に比べるとインド人の英語の方がはるかに聞き取りやすく感じます。

この時に慌てたこと

アテネに着いた時、私のスマホも腕時計も時刻は22:05でした。ただ、乗継便の搭乗開始は23:05だったので「まだ1時間もあるわ」と余裕をかましながらふと見た電光掲示板を見ると、そこに表示されていた私の便は「搭乗開始まで2分」ということが判明したんです。
「何でや?!」と思いつつ慌てて免税店ゾーンを走り抜けて搭乗口まで向かいました。

搭乗口に着いて待合席に座っていたものの、3つの搭乗エリアが一緒になっており人だかりができていたので「収まってから行こう」などとしばらくのん気でいたんですよ。

なのに、空港のWi-Fiに繋げるとなぜかスマホの時間が1時間進んだんです。
そうなんですよ、「時差」を考慮していなかったんです。
そのため、私が22:05だと思っていた時、実際には現地では23:05だったんですな。

23:30頃にこのことに気付いたものの、その後もう一つ慌てたことがあります。
空港の係の人が「エレビー?」と待合席に向かって言っていたので「エレビーという同僚を探してるんかな」とか思いつつ、電光案内板をちらっと見ると実はそれがアルメニアの「Yerevan(エレバン)」行きの最終搭乗を指していることを知りました。
「おいおい私の便やんけ?!」と再び慌てたのは言わずもがな。

乗り継ぎの際は現地時刻をちゃんと頭に入れておくべきだったなあ~

AEGEAN(エーゲ航空)の深夜の機内食

現地時刻23:45頃に離陸し、その30分後頃に再びエーゲ航空の機内食が配られました。ただもうこの時私は寝るつもりでいたのですが、機内食配膳タイムになると機内に電気が点いて一気に明るくなったので目覚めました(セルビア時間ならこの時既に25時過ぎ)。

エーゲ航空の深夜の機内食

この時に配られたのはレモンの味付けがされたフムス、胡麻スティック、胡麻&蜂蜜バーでした。人生初のフムスだったので食べ方が分からず隣のおじいさんに訊ねると「胡麻スティックですくって食べる」ということを教えてくれました。

期待して食べたこの時のフムスはレモン味のどろりとしたクリームという感じで残念ながら「美味しい!」と思うほどのものではなかったけど、中東一帯では代表的な食べ物なので現地で食べたらまた違うのかもしれん…
でもカロリー見たら250kcal/80gもあって驚愕した。原材料にひまわり油やオリーブオイルが入っていたせいかも。

胡麻&蜂蜜バーは包装の説明によると、ギリシャの伝統的なお菓子らしいです。

アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港に到着

アルメニア時間の深夜3時頃、首都エレバンにあるズヴァルトノッツ国際空港に到着しました(着陸するとなぜか搭乗客がみんな一斉に拍手をしたので、訳も分からないまま私もパチパチした)。

ただ、深夜3時などという意味不明な時間に起こされた赤ちゃんや小さい子達は頑是ないのであちこちでぐずっていました。そんな時、機内では子供から大人まで周りの乗客がその幼子を心配そうに覗き込んだりあやしたりしており、「優しいな」と思いました。

飛行機から降りたものの、搭乗客が相当多かった上に他の飛行機も到着していたようで入国審査まで1時間ほどかかりました。大雑把に数えて私の前に軽く200人以上は並んでおり、その後ろにも同じくらい並んでいたんです。
遅々として進まない列で立って待っている間、疲れと睡眠不足でフラフラだったもののなんとかkindleで本を読んで持ちこたえていました。

この時に再び「優しいな」と思ったのは、優先レーンがあったことです。
大多数の一般客が折り返し&折返しの長蛇列に並ばされるのに対し、小さい子供がいる家族は一直線に最短ルートで入国審査できるようになっていました。

大人の私ですら23:45発→03:15着(しかも機内はずっと電気が煌々と点いていて明るい)という移動がきつかったので、小さい子供達やその子供の面倒を見る親御さんにとっては必要以上にストレスが多かったんじゃないかな(ずっと眠っている子もいたけど)。それに1時間近くの待機まで加わっていたら大変だったと思います。
そのため、空港のこの優先レーンの配慮は「もっともだ」と感じました。

入国審査の順番が回ってきた時、なぜあんなに時間がかかっていたのか分かりました。係の人は私のパスポートを1ページずつ全て確認していたので、一人あたりの時間が多かったんだと思います。
入国理由の質問などはなく、PCR検査の陰性証明書は空港から出る際に担当者に提示しました。

余談

アルメニアとアゼルバイジャンは長年関係が良くなく、アルメニア内の領土を巡って昨年も衝突しています。そのため「アルメニアの入国歴があるとアゼルバイジャン入国時にアルメニア滞在中に何をしていたのか事細かに質問される(その逆もまた然り)」という情報をネットで見たことがあります。

私はこのことも踏まえて、今回アゼルバイジャンには行かないつもりです。また、アルメニアと違ってアゼルバイジャン入国にはビザが必要なのも入国を思い留まらせる一因です。

アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港でSIMカード購入

預け入れ荷物も無事に受け取ったのは早朝4時過ぎ頃でした。そんな時間にも関わらず空港内のSIMカード店は開いていました。

空港内には4つくらいSIMカード購入場所があるので、アルメニア入国後にすぐに入手できます。私は荷物受け取りレーンの目の前にあった「Beeline」という会社のSIMカードを購入しました。

Beelineのカウンター

便利だと思ったのはSIMカードの容量によって各種アプリを無制限で利用可能ということです。
7GB/月、15GB/月、30GB/月と選べたのですが「1ヶ月後に消えるのでチャージが必要」と説明されたので、全然アプリを使わない私は7GB/月を購入しました。
空港だと公式サイトの価格よりも少し高いのか、7GB/月で3,500AMD(約780円)でした。

Beelineのプランの一部
画像引用元:Beeline公式サイト
7GB/月プランで使い放題のアプリ一覧

1番安い7GB/月プランでも上記のアプリをデータ量を気にせずに使えます。15GB/月以上プランならこれにYoutube、Netflix、Googlemap、どこか知らない地図アプリの合計4つが加わります。

アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港で両替

空港ロビー

空港内に銀行があるので、そこで両替できます。ただ、米ドルやユーロ、ロシアルーブルといった主要近隣通貨しか取り扱っていません。

私は日本出国前に万が一に備えて3万円分の米ドル現金を準備していたので、今回はその中からアルメニア通過のAMD(ドラム)に両替してもらいました。
出国時は「ブルガリアに行く」としか決めていなかったのでアルメニアに寄る可能性など考えていなかったのですが、思わぬところで米ドル現金が役立ち良かったです。

アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港からエレバン市街地への行き方

アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港からのシャトルバス
シャトルバスのバス停

空港からエレバン中心部までは約10kmです。空港からはシャトルバスが出ているのでそれに乗りました。
ただ、このシャトルバスは7:00~22:00の間しか運行していないので、早朝着便だった私は7時まで外で待っていました。

料金は300AMDで、20~30分で市街地に着きました。

アルメニアのズヴァルトノッツ国際空港からのシャトルバス
シャトルバス

空港シャトルバスといっても運転手のおじいさんは道中で色々な人を拾っていたので公共バスに近いかもしれません(バス停でも何でもない所から普通にみんな乗り降りする)。

余談

空港の入り口には身内を迎えに来た人達が大勢立っているので、早朝5時頃でも結構な人がいました。

でも外でそこでたむろしている男達の雰囲気は悪かったため、アルメニアの第一印象は「なんかここ怖いな」でした。
外のベンチに座っているとタクシーの呼びかけがやって来たのですが、その時にニヤニヤしながら別の男も隣に座ってきたので鬱陶しかったです。「タクシーにぼったくられるアホな外国人の姿」を見たかったのかもしれません。
ああいう輩は終始無視してたらどっか行きます。一言でも言葉を発するとしつこく色々言ってくるので面倒です(それでもしつこい時は強い口調で追っ払う)。

終わりに

今までの人生で、ブルガリアにもセルビアにもアルメニアにも「行ってみよう」と思ったことは一度もなかったのですが、あれよあれよと言う間に今はアルメニアにいるから不思議なもんですな。

アルメニアに着いて3日目ですが、今の所私にとってはこの3国の中ではアルメニアが1番快適に感じます。
人々の雰囲気も開放的で明るい上に、スーパーの品揃えも豊富です。また、首都エレバンは街がしっかり整備されており、ブルガリアやセルビアに比べると道路や建物もはるかに綺麗なので驚きました(恐らく、アルメニアの街はごく最近に整備されたばかりで新しいんだと思う)。若い人や銀行員といった人達には英語もあちこちで通じます。

エレバン市街地

キリル文字を目にすることは滅多になく、専らアルメニア文字と英語です。ロシア語は聞こえないので、人々はアルメニア語で過ごしているようです。
”Yes”は「ハー(力強く溜息をつく感じ)」、”No”は「チェー」らしく、会話の際に「チェーチェーチェー」と言っているのをよく耳にします。

アルメニアには無査証で180日間(半年間)滞在可能なので、コロナであちこち行けない今は少なくとも2~3ヶ月間は滞在予定です。

Phuket to reopen for vaccinated tourists without quarantine: 5 things to know」によるとタイのプーケットでは予定通り7月中に隔離期間なしでワクチン接種済外国人観光客の受入れを試験運用するそうですが、開始直後は世界中から人々が殺到しそうで感染リスクが低いとは言えないのでしばらく様子を見ます。
本当は早くアジア圏に行きたいけど。