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一人暮らしの私が海外に長期滞在する時に考慮すべきだったこととやってて良かったこと

掃除用具

私は1月の中旬に退職し、3月の初旬に日本を発ちブルガリアに向かいました。日本を出るに伴って退職からアパート退去まで一気に進めたのですが、その時に発生した出費や失敗を踏まえて「もし今度同じことがあればこの時はこうしよう」と思ったことを書いていきます。
私はこれらのことを何も考えていなかったので、改善できた部分もあったと後から気付きました。

また、反対に「やっててよかった」と思うこともあるのでそれも挙げてみます。

1.出国時に考慮すべきだった反省点

  • 住民税+納税管理人の選任
  • 国保
  • 不用品処分タイミング
  • 「My050」の登録

2.出国前に前もって考慮してて良かった点

  • Wi-Fiの見直し
  • スマホSIMの見直し
  • ソニー銀行口座開設
  • 電気の契約

1.出国時に考慮すべきだった反省点

住民税

一人暮らしをしていた社会人が日本を出るにあたり考慮する必要があるのは住民税だと思います。
私は退職後に自分で役所で支払手続きをしなくて済むよう、退職前に総務部の方に依頼して最後の給与で今年度分の住民税を一括徴収してもらいました。そのため、退職以降に自分で支払う必要はありません。

ただ、1/1時点で住所がある場所で住民税が発生するので、出国タイミングを12月以前にしていれば住民税が発生せずに済んだのだと思います。

出国に伴う納税管理人の選任と申告(2021/07/30追記)

その年に支払う住民税は前年の1/1~12/31期間の収入で決まり、翌年6月から徴収が始まります。
ただ、1/1~5/31の期間に退職して海外転出届を出して出国する人(日本において非居住者になる人)は特に、それ以降日本国内で発生する所得税や贈与税などの税金手続きができなくなります。

そのため、税理士が解説した「海外移住時に必要な税務手続き【納税管理人の届出】」によると、その場合は出国前日までに納税の代理人である「納税管理人」(プロでなくていいので親でも友人でも可)を出国者の納税地を管轄する税務署・市区町村に申告する必要があるそうです。

私は2021年1月中旬に退職したため1月と2月に給与収入がありました。そのため、2021年6月以降に支払うべき住民税が発生していたんです。
「退職時に全額一括徴収してもらった」と安心していたものの、その時に一括徴収されたのは2020年6月以降に納税予定だった額だけだったんですね。完全に見落としていました。
住民税についてはMoney Forwardの「個人の住民税はいつ、いくら払うもの?計算方法から解説」ページも分かりやすかったです。

この件は私の最後の住所があった市から私の母親に連絡があったことで発覚しました。私はその市で海外転出届を出していたので、「お子さんが海外に転出したものの今年度の納税が必要なため納税管理人を申告して」という手紙が届いたようです。
私は大学入学に伴う一人暮らし以降ずっと各地の住民票の世帯主を自分にしていたものの、本籍地の戸籍の筆頭者は母親のままだったので親子として連携されたのかもしれません。

海外からの納税管理人申告手続きは海外在住者自身が記入する必要はなく、同封されていた書類に納税管理人が必要事項を記入して返送すればいいようです。

※母親とは6~7年会っておらずほぼ絶縁していたので個人的には厄介なことになりましたね。役所から連絡が行ったことで私の最終居住市と海外転出日すら知られてしまった。どうやって私の母親と紐付けられたのかは定かではないのですが、念のためさっさと分籍しとけばよかったと後悔しています。親と問題のある人は納税管理人の申告の要不要の考慮は割と大事かも。

退職のタイミングと社会保険料の関係

締め日がポイント|退職時に損をしないための税金と社会保険料」ページ曰く、給料の締日よりも前に辞めた場合は社会保険料の天引きが少なく済むそうです(退職する月と資格喪失する月が同じなので会社が保険を負担しない)。

私の会社は月末締めだったので、20日に退職した私はこの場合に該当しました。

国保

上記の影響を受けるのが国保です。

退職後無職になった場合は何らかの保険(多くの人は国保)に必ず加入する必要があるようです。
私はそうとは知らず「出国までたった2ヶ月間だし病院にも行かないだろう」と思って放っておいたところ、出国間際に海外転出届を提出する際に窓口で未払いの国保代が発生していたことを知りました。

その月の末日に日本にいる場合は1ヶ月分の国保代が発生するらしいので、3月の初旬に発つ私は1月分と2月分の合計2ヶ月分の国保を支払う必要がありました。
もし1月末に退職していればその月の保険料は会社が支払うので、私が自分で支払うべき国保代は2月分のみになっていたのだと思います。

国保の月額は前年7月以降から退職日までのその人の収入によります。1月に退職した私のその年の1ヶ月分の国保代は前年7月~12月の収入で決まると市役所の窓口で説明を受けました。

無職になった直後に国保支払いが厳しい場合は、会社での社会保険を喪失した20日以内に役所で以前の会社の健康保険に任意で加入し続ける「健康保険任意手続き」をすれば多少は安く済むそうです。
また、家族の扶養に入ったりしても通常時より保険料が低くなるそうです。詳しくはFPの方が説明している記事「退職後、保険の支払いを安くするには?」にあります。
こういうことを全く知りませんでした。

私の場合、退職日を証明できる書類(離職票など)を持って役所に行き、念のためその場で減免申請もしてもらいました。コロナで申請処理手続きに時間がかかっていることもあり、審査結果が届くまでに3~4ヶ月ほどかかると言われました。
※もしこの書類が無かった場合、国保を支払っていない期間の2年前の収入まで遡って算出されることになるので書類はあった方がいいと感じました。

国保に関して追記(2021/05)

あの後4月中旬に国保代の請求書が転送先住所に届いたので画像を送ってもらい、ネットバンクからPay-easyで支払いました。2月下旬に申請し、請求書が届くまで2ヶ月ほどかかったんですね。

不要品の処分

一人暮らしが出国する際にはアパートを引き払うので、不用品の処分もする必要があります。

私の場合はアパート退去日の2週間前頃に家具や家電の宅配買取業者に本棚やオーブンレンジ、こたつ机などの大型家電を買取してもらいました。
買取といってもほとんど値段がつかず無料引き取りされ、中には引取拒否された物もありました。押し入れ収納用のプラスチックボックスなどは自分で店に持ち込まないといけないようです。

とは言うものの、処分の際に数千円かかる冷蔵庫を無料で引き取ってもらえただけでも助かりました(リサイクル家電に分類される冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビなどは個人で処分する場合の費用が高額のため)。

同じく処分費がかかる洗濯機は外に設置していたことが理由で引取不可とされました。汚れや劣化などに厳しいそうです。まあこれは仕方ないですよね。
でも、退去日までコインランドリーではなく自宅の洗濯機での洗濯が可能になったので、ある意味こっちの方で良かったのかもしれません。

レンジが無くなったものの何かを温める時はガスを使えば済みますし、夏ではないので冷蔵庫が無くても特に支障はありませんでした。

ただ、残りの家財一式を処分する際に民間業者に頼んだためとんでもない額(16万円)がかかりました。
各業者サイトが謳う「軽トラでの処分:1万円~」などというのは目安にもならないのだと痛感しました。

引っ越しシーズンである2~4月は最終的に粗大ごみを処分する廃品処分業者が処分費用を大幅に釣り上げるため、一般人が不用品回収業者に支払う金額も値上がりするそうです。
私は引っ越し繁忙期の3月にアパートを退去したので、生憎のことに不用品処分費用が高い時期でした。

安く済ませるには市や区の粗大ごみ回収を利用するしかないのですが、収集日が決まっている上に引き取り件数やサイズに制限もあるので急な引っ越しや大量の処分には間に合わないかもしれません。

部屋にある大型家具を全て自力で外に運び出せるなら、軽トラやハイエースでもレンタルして自分で処分場に持っていくというのが1番安上がりかもしれないと思いました。

「My050」の登録(2021/07/31追記)

海外からは日本のお問い合わせでよくあるフリーダイヤル(0120)に電話をかけることができません(+81をつけても弾かれる)。ただ、日本では色々なサービスがフリーダイヤルしか設定していないことが多いので海外で何かあった時にすぐに連絡できなくて困ることになります。

ただ、「ブラステル」の「My050」というアプリ経由なら日本のフリーダイヤルに電話をかけられるそうです。でもこれには一つ注意点があって、最初のアカウント登録の際は日本の電話番号しか受け付けていないので海外の現地のSMS付SIMカードを使っている人は登録できません(実際、私はそのせいで登録不可能)。

そのため、渡航前に日本の電話番号(080や090など)があるうちにアカウントを作っておくと便利なのでは、と思いました。私はアルメニアから日本のある保険を解約する際、フリーダイヤル電話で問い合わせできなかったので必死でメールやお問い合わせフォームからの連絡を探すことになりました。

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反省点から導いたまとめ

以上の失敗から、一人暮らしの社会人が海外転出届を出して(住民票を消して)出国する場合に1番都合が良さそうに思えた時期は「夏」です。
以下がその理由です。
※航空券代や留学タイミングなどはここでは考慮に入れていません。

8月~9月頃に退職

7月以降の収入だけで国保代が決まるので、そこまで高額にならないかもしれません。
また、6月頃に市区町村から郵送されてくる納付書を受け取れるので、わざわざ納税管理人の申告をする必要がありません。そのため、出国前に自分でその年の住民税を全額一括徴収することができます(6月以降に退職する場合は退職時に給与からその年の住民税を一括徴収してもらったら一番楽かも)。

退職したその月に出国、もしくはなるべく月をまたがずに出国

末日よりも前に日本を発てばその月の国保代は発生しないためです。
私の場合、もし2月中に発っていれば1月分の国保代だけで済むはずでした。

夏に不用品処分

引っ越しの閑散期なので処分費用も比較的低く済むかもしれないためです。
たとえ春に退去する予定になっても、夏の時点で処分できるものは前もって処分しておくこともできると思います。

服を売る場合も季節の需要を考えた方が比較的高値がつきやすいので、引っ越しタイミングが決まった時点で断捨離は開始できそうです。

出国時期の考慮

これは夏に限ったことではないのですが、1/1に日本に住民票が無ければ住民税も発生しないためです。

2.出国前に前もって考慮してて良かった点

次はバタバタの出国でも無駄な出費を抑えられたWi-FiとSIMなどについてです。私はもともと留学で出国する時に備えて契約を見直しており、結果的にそれが役立ちました。

Wi-Fi

通常、Wi-Fiは2年縛りや3年縛りといった固定契約期間があるのでそれ未満の期間で解約すると違約金(大体2万円近く)が発生します。
そのため、私は以前のWi-Fiは昨年の更新月に解約し、それ以降は「縛りなしWi-Fi」と「最安値保証WiFi」を使っていました。

2つのWi-Fiのメリットは最低利用期間1ヶ月なので違約金が発生しないことと、月額3,600~3,800円と低価格なことです。
デメリットはWi-Fi機器が選べず、WiMAXに比べると速度が少し落ちることです。また、Softbank機種だと屋内にネットが届きにくいようです。そのため、接続が切れた時は窓の近くに置いたりして調整していました。

最初に「縛りなしWi-Fi」を契約したもののビデオ会議やブログのWordpress操作を長時間続けると一気に限度(50GB)に達したので、同じくらいの月額で100GB/月までなら使い放題の「最安値保証WiFi」に後から変更しました。

これらの注意点は解約申し込みの翌月が実際の解約月になることです。そのため、出国タイミングが決まったらその前月に解約連絡すればOK。指定返送期間までに追跡可能便で返送して終わりです。

スマホのSIM

スマホは今まで色々な格安SIMを乗り換えてきています。私は昨年までUQ mobileのflat2年プランを利用していたので、公式ページによると解約申請月に応じて9,500~19,000円の違約金がかかることになっていました。そのため更新月に解約し、それ以降は契約期間に縛りのない「イオンモバイル」を使っていました。

「縛りなし」に騙されるな!本当におすすめの格安SIM6選」によると、データ通信+音声通話ができて、且つ契約期間が無い格安SIMは以下3社のみのようです。

  • イオンモバイル
  • mineo
  • QTモバイル
    ※以前mineoを契約していたので今回もmineoにしようかと思ったのですが、このページの下の方に上記3社の注意書きまとめがありました。計画期間の縛りは無いものの、特定期間を満たさずMNP転出した場合以下のように高額なMNP転出料が発生するそうです(通常、格安SIMのMNP転出料は3,000円程度)。「縛り無し」という言葉にしただけで契約解除違約金をMNP転出料にすり替えただけなんですね。

ただ、イオンモバイルは公式サイトでも解約料金なしをアピールしており、料金プランの最下部に「最低利用期間:解約金 無し」とあったので最終的にイオンモバイルを選びました。
au回線とdocomo回線のどちらかから選べたので、その時キャンペーンで安かったau回線で「音声4GBプラン:電話、ネット、SMS付(1,580円/月)」を契約しました。

解約する時は電話をかける必要があります。そのため成田空港に向かう電車を待っている間に駅のホームから解約フォームに連絡しました。解約連絡後すぐに契約が切れるわけではないので、離陸するまで(その日のうち)は問題なくネットが使えました。

ソニー銀行口座開設

日本の銀行口座の大半は原則日本在住者のみを対象にしているので、海外に長期滞在する場合は銀行口座を解約する必要があります。海外から利用するとIPアドレスでバレるので、最悪の場合停止されることもあるそうです。(私は毎回日本にVPN切り替えしてアクセスしていますが、これが有効なのかは不明)

ただ、ソニー銀行は海外からもアクセスやネットバンキング利用が可能な数少ない銀行の一つなので渡航前に開設しておいて良かったです。
海外在住者でもネットバンキングを利用できる主要銀行は海外送金サービスWISEの「海外赴任しても使える銀行口座6選!非居住者向けサービス・手数料解説」ページで知ることができます。

ソニー銀行は海外からも利用できるだけでなく、海外の現地通貨に自動変換して支払いできる「Sony Bank WALLET」の機能がとても便利です。
例えば日本円で5万円分預金していたとします。アメリカで米ドル支払いする際、通常のカードなら手数料が発生しますが「Sony Bank WALLET」なら自分の日本円の預金口座から米ドルに充てることができるので余分な手数料がかかりません。また、現金を引き出す手間も省けます。

米ドル以外にも英ポンドや豪ドル、ユーロといった主要通貨に対応しているので、特定の外貨が安くなった時に日本円預金からいくらか換算してそれぞれの外貨口座に入れておけば、長期滞在でも海外旅行でも役に立つ1枚だと感じています。

電気の契約

私は光熱費を抑えるために、引っ越しの時は毎回都市ガスのアパートを選んできました。プロパンガスだと都市ガスの2~3倍近くガス代がかかったりするためです。
電気については、東京で暮らしていた時は「Looopでんき」を契約していたので電気代も節約できていただけでなく、今回のような急な退去にも問題なく対応することができました。

2年近く使って感じた「Looopでんき」の良い点は以下です。正直、悪い点は思い浮かびません。

  • 基本料金がかからないので電気代が安い
    「使った分だけ」費用が発生するので、例えばある月に2週間家を空けていてもその2週間は電気代が全く発生しません(基本料金もかからないので本当に0円)。そのため、家にあまりいなかった月や電気をあまり使わなかった月は電気代が一気に安くなりました。
  • いつでも解約できる
    契約期間の縛りや違約金などは無いので、急に家を出ることになっても電話一本で簡単に解約できます。
  • 電気使用量を把握しやすい
    スマホアプリもダウンロードしていると、自分が「この日の何時にどれだけ電気を使っていたのか」を折れ線グラフですぐに確認できます。そのため、「先週はちょっと使いすぎたな」と気付いて、電気使用を控えたりといったこともできました。
  • 電気供給が安定している
    2021年1月に一部の電力会社では大幅に電気代が高騰し、騒然となりました。これは火力発電の原料のLNG(液化天然ガス)の不足と、寒波による暖房使用の増加が原因でした。
    ただ、「Looopでんき」は電気の市場価格が高騰した時に備えて様々な調達経路を有していたそうで、あの時も従来と変わらない安さで電気を使うことができました。
    →詳しくは公式サイトの「日本卸電力取引所(JEPX)電力取引価格高騰及び、当社の対応に関する重要なお知らせ」へ

Looopでんきへの申込みはこちらから

終わりに

私は出国タイミングの悪さで本来なら払う必要のない10万円以上を失いました。特に不用品処分はもっと色々考えとけばよかったなあ~とつくづく思います。
それを考えると、Wi-FiやSIMの違約金発生を未然に防げていたのは我ながらナイスでした。この失敗が誰か一人の参考にでもなれば私の10万円以上の損失も多少は役に立てて成仏できるやもしれぬ…

不用品処分に関しての余談

私物を減らす際、全て捨てるのではなく、寄付するという手もあります。私はできれば海外に寄付したかったので「セカンドライフ」を通じて寄付をしました。その時にふと思ったことを書いた記事です。